この記事では、「ボタン海老」と「車海老」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ボタン海老」とは?
タラバエビ科の一種です。
体長は20cmほど、体色は橙赤色で腹部に赤い斑紋があります。
牡丹のように赤いことが名前の由来といわれています。
このエビは食用にされています。
回転寿司屋などでこの名で出されているものは、近縁種のトヤマエビのことがあります。
主な生息地は北海道南部から土佐湾にかけてです。
太平洋側に生息しており、日本海側には生息していません。
漁獲は10月から5月ころにかけて、底曳き網やカゴ漁で行われています。
このエビは高級なものとして扱われています。
高価になるのは流通量が少ないからです。
食用にされているエビで、刺身で食べることができます。
ゆでたり、焼いたりしてもおいしいです。
ゆで方ですが、鍋に水を入れて沸騰させ、そこに塩を少し加え、エビを入れて2~3分ほどゆでます。
ゆでるときは殻つきのままです。
ゆであがったらザルにあげます。
粗熱が取れたら殻をむきます。
その他にも、揚げ物、パスタ、味噌汁、塩焼きなどにしてもおいしく食べることができます。
揚げれば殻まで食べやすいです。
また、食べた後に残ったからは味噌汁のだしをとるときに使用することもできます。
「ボタン海老」の言葉の使い方
タラバエビ科の一種を指して使用する言葉です。
体色が橙赤色で腹部に赤い斑紋があるものをいいます。
「車海老」とは?
クルマエビ科の一種です。
体長は20cmほど、メスは大きなもので30cmほどになります。
北海道南部より南の日本各地に生息しています。
底曳網、板曳網、刺網、定置網などの方法で漁獲されています。
1年中獲ることができますが、特に夏の漁獲量が多くなります。
このエビには縞模様があり、体を曲げると車輪のように見えることからこの名がついたといわれています。
食用にされており、揚げ物、刺身、寿司、塩焼きなどさまざまな方法で食べられています。
寿司のネタとする場合はゆでたものを使用します。
ゆで方ですが、鍋に水を入れて沸騰させ、塩を少し加えて、そこにエビを入れて4分ほど加熱をします。
ゆであがったらザルに出して粗熱を取ります。
冷めてきたら殻をむきます。
ゆですぎるとうまみが逃げてしまい、パサつくので、ゆですぎないように気をつけます。
鮮やかな赤色になり、エビが湯に浮き上がってきたら、ザルにあげてもよいサインです。
「車海老」の言葉の使い方
クルマエビ科の一種を指して使用する言葉です。
体に縞模様があり、丸まると車輪のように見えるものをいいます。
「ボタン海老」と「車海老」の違い
前者はタラバエビ科、後者はクルマエビ科で、属する科が異なります。
見た目は前者は橙赤色で縞はなく、後者は縞模様があります。
大きさはどちらも20cmほどです。
まとめ
2つのものはエビという点が同じですが、属する科が異なり、見た目も違います。