マーケティング手法を指す言葉に「プロモーションミックス」と「メディアミックス」がありますが、どこが違うのでしょうか。
今回は、「プロモーションミックス」と「メディアミックス」の違いについて解説します。
「プロモーションミックス」とは?
「プロモーションミックス」とは、「マーケティング戦略による目標達成を目指し複数のプロモーション手法を組み合わせ展開する手法」を意味する言葉です。
「プロモーションミックス」の使い方
「プロモーションミックス」とは「プロモーション活動をミックスして実行するマーケティング手法」を指す言葉です。
マーケティングにおけるプロモーション手法は「広告宣伝活動」「広報活動」「販売促進活動」「人的販売」の4つに大別されます。
一般的なマーケティング活動では予算や内容に合わせて手法を選び実行しますが「プロモーションミックス」では4つ全てのプロモーション活動を組み合わせて同時複数的に展開することでより強いマーケティング効果を狙います。
「プロモーションミックス」では4つのプロモーション手法を組み合わせて実施しますがそれぞれが個別に実施されるのではなく密接に関わりあい連動させることで相乗効果を狙います。
チラシにサンプルをつけて配布したり路上で製品の効果を実演しながら直接販売したりなどそれぞれのプロモーション手法を2つ以上組み合わせることで個別に実施するよりも高い効果が期待されます。
「メディアミックス」とは?
「メディアミックス」とは、「複数のメディアを組み合わせて展開するマーケティング手法」を意味する言葉です。
「メディアミックス」の使い方
テレビやラジオ、雑誌やインターネットなど情報を伝える媒体のことを「メディア」といいます。
メディアはそれぞれ異なる特性を持ちアプローチするそうにも違いが見られます。
「メディアミックス」とは「異なる性質を持つ複数のメディアを組み合わせてコンテンツを展開するマーケティング手法」を意味する言葉です。
「メディアミックス」はもともと「複数媒体で展開する広告」を指していましたが現在では広告だけにとどまらない幅広いコンテンツ展開を指す言葉です。
コンテンツを多様なメディアで展開することで多様な表現が実現します。
アクセスする層を拡大出来るだけでなく表現の幅を広げることでコンテンツそのものの価値を高める効果も期待できます。
「プロモーションミックス」と「メディアミックス」の違い
「プロモーションミックス」は複数のプロモーション手法を組み合わせる広告手法を意味するのに対し「メディアミックス」は複数のメディアでコンテンツを展開するマーケティング手法を指します。
コンテンツに対し売上増や知名度向上のために用いられる手法が「プロモーションミックス」、コンテンツそのものを多角的に展開し価値そのものを高めるのが「メディアミックス」という違いで区別されます。
「プロモーションミックス」の例文
・『プロモーションミックスにより売上アップを目指す』
・『多額の費用をかけたプロモーションミックスだったが効果はいまいちだ』
「メディアミックス」の例文
・『メディアミックスにより映画化とテレビドラマ化が予定されている』
・『見てから読むか読んでから見るか、という文章はメディアミックスを象徴する広告コピーだ』
まとめ
「プロモーションミックス」と「メディアミックス」はどちらもマーケティング戦略の一種ですが取り扱う対象と目的に違いが見られます。
マーケティングを理解するためにもそれぞれどのような意味を持つ言葉なのか、きちんと知っておきましょう。
