この記事では、「ベーキングパウダー」と「ドライイースト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ベーキングパウダー」とは?
膨らし粉のことです。
炭酸水素ナトリウムや炭酸水素アンモニウムなどを主原料にしています。
この他にも反応をよくするための成分や、保存性を高めるための成分が配合されることもあります。
炭酸水素ナトリウムや炭酸水素アンモニウムは、熱を加えるとガスを発生させます。
この性質を利用して、お菓子などを膨らませるために使用されています。
たとえば、ホットケーキミックスにこれが配合されています。
ホットケーキミックスに卵と牛乳を混ぜ合わせ、フライパンで加熱をするとふっくらと焼きあがります。
ふっくらとするのは、この言葉が指すものが配合されているからです。
フライパンの上で加熱をしたことでガスが発生し、生地を押し上げてふっくらとなっています。
配合される成分によって反応速度が異なり、すぐに膨らむものも、高温でガスが発生するもの、低温でガスが発生するものなどがあります。
もしもこれを配合せずに膨張させたければ、泡立てたメレンゲや酵母などを加える必要があります。
メレンゲを泡立てるには時間がかかり、酵母で膨らませるためには生地を寝かせる必要があります。
この言葉が指すものを使用すれば、こういった手間を省くことができます。
しかし、使い過ぎるとにおいが気になったり、味が悪くなったりします。
「ベーキングパウダー」の言葉の使い方
膨らませるために使用する炭酸ナトリウムや炭酸水素アンモニウムを主原料にした粉を指して使用する言葉です。
「ドライイースト」とは?
酵母から水分を抜き取ったもののことです。
パンを作る際には酵母を使用します。
酵母には、生、ドライ、インスタントドライの3種類があります。
ドライは酵母から水分を抜き取ったもので、使用する際には湯と砂糖を使用します。
50mlの湯に砂糖2. 5g溶かし、40℃ほどに温度調整をしたら、これを湯の中にぱらぱらと入れます。
しばらくすると泡が立ってくるので、かき混ぜて使用をします。
これをパンの生地に中に練って焼くと、パンがふっくらとします。
酵母は糖をもとにしてガスを発生させます。
ガスは熱によって膨張をして生地を押し上げて、パンがふっくらとします。
ふっくらさせるためには、生地を練ったあとにしばらく寝かせておく必要があります。
生き物なので長く放置しているとガスを発生させる力が弱くなってきます。
できるだけすぐに使い切ることが望ましいです。
「ドライイースト」の言葉の使い方
酵母から水分を抜き取ったものを指して使用する言葉です。
「ベーキングパウダー」と「ドライイースト」の違い
どちらも生地を膨らませるために使用されているものですが、原料が異なります。
前者は炭酸ナトリウムなどが主原料となっており、後者は酵母を使っています。
まとめ
似たような働きをするものですが、何を原料にしているかが異なります。