飲食店のスタッフには「ウェイター」と「ウェイトレス」がいます。
このふたつの仕事はどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「ウェイター」と「ウェイトレス」の違いについて解説します。
「ウェイター」とは?
「ウェイター」とは、「飲食店で接客業務を行う男性スタッフ」を意味する言葉です。
「ウェイター」の使い方
レストランや喫茶店ではお店のスタッフに注文を聞いてもらい完成した料理をスタッフが運んできます。
このような注文を聞いたり料理を運んだり食事後に食器を下げたりといった接客業務を担当する男性スタッフが「ウェイター」です。
「ウェイター」は多くの飲食店で置かれる一般的な職業です。
特殊な能力や技術が必要なく初心者でもそれなりに仕事がこなせることからアルバイトが任されることも多く、大手チェーン店ではすべての「ウェイター」がアルバイトということも珍しくありません。
「ウェイター」の由来は英語の「wait」です。
お客様のそばに控え待つ(wait)様子から「用事を言いつけられるまで待っている人」という意味で「waiter」という名称が付けられたとされています。
飲食店でのメイン業務はオーダーチェックと飲食物の提供ですがその他にも会計や店内の清掃、メニューの説明や電話タイオなど直接的な接客以外にもさまざまな雑務をこなします。
コンセプトカフェなど特殊なテーマに沿った店舗では「ウェイター」が独特の衣装を着たり役割を演じたりなど通常の接客業務にとどまらない仕事をこなしています。
「ウェイトレス」とは?
「ウェイトレス」とは、「飲食店で接客業務を行う女性スタッフ」を意味する言葉です。
「ウェイトレス」の使い方
食堂やカフェなどでお客様を案内したり飲食物を運んだりする仕事を担当する女性スタッフを「ウェイトレス」と言います。
職業名の中には性別限定で使われるものがありますが「ウェイトレス」も女性限定で使われる職業名です。
今ほど女性の社会進出が進んでいなかった時代「ウェイトレス」は特別なスキルや技術がない女性でも就ける貴重な職業でした。
「ウェイトレス」という名称が日本に入ってきたのは明治以降ですが同じような仕事を任される女性は江戸時代にはすでに存在していたと記録されています。
一部の飲食店では可愛いデザインの洋服を用意するなど「ウェイトレス」をいわゆる看板娘として活用しています。
魅力的な女性を目当てにやってくる男性客は時代や地域を問わず存在するもので、中にはメイドカフェのように「ウェイトレス」が主役となっている店も存在します。
「ウェイター」と「ウェイトレス」の違い
「ウェイター」と「ウェイトレス」の違いは「性別」です。
どちらも飲食店で接客業務を担当するスタッフを指しますが「ウェイター」は男性スタッフ「ウェイトレス」は女性スタッフのみに使われるという違いがあります。
男女平等が進む現代では性別による職業呼称の違いを廃止し同じ名称を使おうという動きが盛んです。
看護婦と看護士が「看護師」に統一されたように「ウェイター」と「ウェイトレス」も新しい呼び名をつくろうという動きが見られます。
既に男女を問わず「ギャルソン」などの統一した呼び方を採用している店もあります。
「ウェイター」の例文
・『ウェイターが水を運んでくる』
・『ウェイターを呼び止めて注文した』
「ウェイトレス」の例文
・『ウェイトレスにメニューを持ってきてもらう』
・『ウェイトレスが料理を運んできた』
まとめ
「ウェイター」と「ウェイトレス」は性別の違いのみで仕事内容は同じです。
最近はセルフサービスの店が増え接客スタッフそのものを置かない店もありますが言葉そのものは現役で使われているので意味を覚えておきましょう。