「基準」と「規準」と「規格」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「基準」と「規準」と「規格」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「基準」「規準」「規格」の違いを分かりやすく説明していきます。

「基準」とは?

「基準」「きじゅん」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ものごとの大元となるよりどころ」という意味で、あるもののごとの根本的な部分のことを言います。

2つ目は「ある条件において、満たすべき一定の要件」という意味で、あることを判断する為に必要とされる一定の要件のことを言います。

上記に共通するのは「判断するよりどころとなる」という意味です。


「基準」の使い方

「基準」は名詞として動詞を伴い「基準を満たす・満たした」「基準に従う・従った」などと使われます。

基本的に、最低限それを満たさなければならないとされる土台や根拠に使われる言葉です。


「基準」の例文

・『今回の選考基準は、どれだけテーマがしっかりしているかどうかという点です』

「規準」とは?

「規準」「きじゅん」と読みます。

意味は「思考・行動に関して、よりどころとなるもの」という意味です。

人が考えたり、行動する時に、従うべきよりどころとなるもののことを言います。

「規準」の使い方

「規準」は名詞として「規準がある・ない」「規準に従う・従った」などと使われます。

基本的に、人の考え方や行動において、従うべきお手本やよりどころとなるものに使われる言葉です。

「規準」の例文

・『制服については会社の規準に従って下さい』

3「規格」とは?

「規格」「きかく」と読み、の意味は以下の通りです。

1つ目は「物を製造する際に、材料や工程などに対して定めた決まり」という意味で、工場などで商品を製造する際に、大きさや材料、仕様などにおいて細かく定めた決まりのことを言います。

2つ目は「社会一般的な常識で考えて規準となること」という意味で、普通に考えてそうであると思われる標準のことを言います。

上記に共通するのは「枠組みとして決まっていること」という意味です。

「規格」の使い方

「規格」は名詞として「規格を定める・定めた」「規格にのっとる・のっとった」と使われます。

基本的に、工業製品などに対し、ある一定の枠組みとしてきっちりと決められている要件のことを言います。

「規格」の例文

・『この商品はJIS規格に合格しているので安心です』

「基準」と「規準」と「規格」の違い

「基準」「最低限それを満たさなければならないとされる土台や根拠」という意味です。

「規準」「人の考え方や行動において、従うべきお手本やよりどころとなるもの」という意味です。

「規格」「工業製品などに対し、ある一定の枠組みとしてきっちりと決められている要件のこと」という意味です。

まとめ

今回は「基準」「規準」「規格」について紹介しました。

「基準」「最低限満たすべき条件」「規準」「考え方の手本」「規格」「製品に定められている要件」と覚えておきましょう。