この記事では、「箝口令」と「緘口令」の違いを分かりやすく説明していきます。
「箝口令」とは?
「箝口令」とは知っている情報を誰かに発言して知らせてはいけないという命令です。
警察が事件の目撃者に事件の詳細を口外しないよう命じるのも「箝口令」ですが、必ずしもこういった政府や警察など公的機関が命じるものとは限りません。
会社が秘密裏に進めているプロジェクトで直接関わっている社員に、同じ会社の社員であっても内容を伝えてはいけないと命じるのも「箝口令」です。
地域単位で「箝口令」が敷かれることもありますが、基本的には人に対して誰かに言ってはいけないことやそう命じることを指します。
「緘口令」とは?
「緘口令」とは知っている情報を文章にして発信してはいけないという命令です。
新聞や書籍などは不特定多数の人に見られて社会に影響を与えかねないので、新聞に書いたり本を出版したりで世の中に広めないように命じることが「緘口令」になります。
そのため主に「緘口令」が敷かれるのは新聞社や出版社などの情報を文章で外部に発信する企業です。
外部からそういった会社に圧力をかけて「緘口令」を敷くこともありますが、会社の上部から自社の不利になりかねないスキャンダルなどを「緘口令」で封じることもあります。
「箝口令」と「緘口令」の違い
「箝口令」と「緘口令」の違いを、分かりやすく解説します。
知っている特定の情報に対して口外してはいけないという命令が「箝口令」で、文章にして発信してはいけないという命令が「緘口令」です。
「箝口令」は職を問わず一般人に対しても命じられますが、「緘口令」は新聞社など日常的に情報を文章にして公開している会社や職業の人に命じられます。
まとめ
どちらも情報を他者に伝えないようにする命令であり読み方も同じですが、具体的に「箝口令」と「緘口令」ではどういった伝達をしてはいけないかが違います。
とは言え「箝口令」で命じられたことは文章にすれば伝えていいわけではありませんし、「緘口令」も口で言いふらすのも駄目です。
その人が一番やる可能性が高い伝達方法次第で「箝口令」と「緘口令」が変わると思っておきましょう。