「スウェード」と「ベロア」の違いとは?分かりやすく解釈

「スウェード」と「ベロア」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「スウェード」「ベロア」の違いを分かりやすく説明していきます。

「スウェード」とは?

「スウェード」は、動物からはぎ取った皮の裏側を毛羽たちさせたもので皮は豚の皮に小牛の皮のように柔らかい動物の皮を毛羽たちさせて作り上げます。

「スウェード」は、ものすごく皮が柔らかい分とても皮が薄いので破れてしまいやすく扱いにおいては、皮の上に皮を張り付けるというような形で柔らかい「スウェード」が破れたり損傷しないよう別の皮で補強してから使用します。

ちなみに、「スウェード」は、実は水にものすごく弱いです。

なぜなら、皮の裏側は水をよく吸収するため、水にぬれるとその水を吸収してしまい、泥水であれば、泥を裏生地が吸収してしまうのです。

これは、ワニの皮で説明するとわかりやすく、ワニ革は表面はまるで鎧の装甲のようにカッチカチですが、実は裏側の生地はそうでもなく、割と柔らかいです。

ただ、ワニ革は、表面が硬すぎるがゆえ、「スウェード」にできないため、ワニの「スウェード」が存在しないのは、ワニの皮が硬いが故になります。

ちなみに、「スウェード」は、スウェーデンが期限で「スウェード」という人が作り出した革細工だったがゆえそのままフランスに伝わり、フランス語のように扱い「スウェード」としました。


「ベロア」とは?

「ベロア」は、牛の皮を剥ぎ取りその川の裏側を使用した皮のことです。

「ベロア」は、牛の中でも大きな牛の皮を剥ぎ取り、皮の裏側を加工して、「革」というなめした繊維を作り出します。

このなめした「革」こそが「ベロア」です。

なお、「ベロア」は、実は、ヨーロッパやアメリカなどでは、すべて「スウェード」ということもありますが、日本は、あえて牛の皮をなめした「革」「ベロア」と呼んでいます。

ちなみに、「ベロア」ですが、この言葉はフランス語でしたがのちに英語に変換されたものが「ベロア」になりました。


「スウェード」と「ベロア」の違い

両者の違いは、皮の種類が違います。

「スウェード」は、柔らかさ重視で小牛や豚のように柔らかい皮膚の動物が材料で、「ベロア」は、大きな牛であるため、皮が成長とともに固くなりごわついた皮となります。

まとめ

「スウェード」については、動物の皮の柔らかさが重要で、硬い皮は「スウェード」という動物の皮の裏側を使用した加工を施せません。

なので、ワニの「スウェード」が無いのは、表面が滅茶苦茶硬い装甲であるがゆえ、「スウェード」にできないのです。

「ベロア」については、実質「スウェード」のことなんですが、あえて違いを挙げると成長した牛になるのが「ベロア」なので柔らかさが劣ります。

これについては仕方がなく、成長と主に皮膚が硬くなり、皮膚を加工するうえでまとわりつく毛足も長くなり硬くなるがゆえ柔らかさが劣るのです。

しかしながら、動物の皮の中ではかなり柔らかい部類に入るので、「スウェード」「ベロア」のブーツというのは履きやすいブーツに加工されています。

これがワニだった場合、まず柔らかくないので、カウボーイのように馬に乗り馬にキックを入れて動物を追いやるように走る人物でない限り、ワニ革のように固いブーツを履くことはないでしょう。

逆を言えば、カウボーイは、それほど硬い靴でないとお仕事が成立しないので、より硬い靴を履くという過程でワニが硬い靴の候補の素材になったわけです。