「シンクロニシティ」と「セレンディピティ」の違いとは?分かりやすく解釈

「シンクロニシティ」と「セレンディピティ」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「シンクロニシティ」「セレンディピティ」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「シンクロニシティ」とは?

「シンクロニシティ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「シンクロニシティ」「synchronicity」と英語表記します。

「シンクロニシティ」は、「虫の知らせのようなもので、因果関係のない2つの事象が、類似性と近接性を持つこと」という意味があります。

日本語では「共時性」と訳される言葉で、複数の出来事が、特に理由もなく同時に起こるような場合、「シンクロニシティ」と呼びます。

例えば、久しぶりに初恋の人のことを思い出していたら、その直後、初恋の人からメールが届くような、説明できないような偶然があります。

このような現象は、「シンクロニシティ」の例と言えるでしょう。

また、街歩いていたら、自分そっくりの他人に出会うことがあるかもしれません。

このような偶然も「シンクロニシティ」と呼ぶことができます。


「セレンディピティ」とは?

「セレンディピティ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「セレンディピティ」「serendipity」と英語表記します。

「セレンディピティ」は、「偶然に思いがけない幸運を発見する能力。

または能力を使うこと」
という意味があります。

例えば、ある実験を失敗したものの、その結果に紛れ込んでいたデータから、違う有益な法則を見つけ、世界に役立つ研究を発表できるような場合、思いがけない幸運を発見する能力を発揮できたと考えられるため、「セレンディピティ」と呼ぶことができます。

ただし、「セレンディピティ」は、単なる幸運な偶然を指す言葉ではありません。

先ほどの例で言えば、失敗した実験のデータから、有益な法則を発見する、能力、知識、集中力、洞察力などが必要とするためです。

高い能力、知識、集中力などがある人だけが、偶然に思いがけない幸運を発見でき、「セレンディピティ」を発揮できると言えます。


「シンクロニシティ」と「セレンディピティ」の違い

「シンクロニシティ」「セレンディピティ」の違いを、分かりやすく解説します。

「シンクロニシティ」「synchronicity」と英語表記します。

「シンクロニシティ」は、「虫の知らせのようなもので、因果関係のない2つの事象が、類似性と近接性を持つこと」という意味があります。

一方で「セレンディピティ」は、「偶然に思いがけない幸運を発見する能力。

または能力を使うこと」
という意味があります。

どちらも思いがけない出来事を意味する言葉という共通点があります。

ただし、「シンクロニシティ」は、良い偶然だけでなく、悪い偶然が起こる場合があるのに対して、「セレンディピティ」は、偶然発見するのが幸運なことのみという違いがあります。

また、「シンクロニシティ」は誰にでも起こる可能性があるのに対して、「セレンディピティ」は、一定の能力がなければ起こらないという違いがあります。

まとめ

「シンクロニシティ」「セレンディピティ」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。