「初頭効果」と 「親近効果」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「初頭効果」と 「親近効果」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「初頭効果」「親近効果」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「初頭効果」と「親近効果」の違い

「初頭効果」とは、最初に受けた印象が強く影響を及ぼすという心理効果を指します。

対して「親近効果」とは、最後に受けた印象が強く影響を及ぼす心理効果を指しているため、全く正反対の心理効果を指しています。

正反対とはいえ、時と場合によりどちらが優勢な効果を与えるかが違ってきます。

「初頭効果」は長期間に及び記憶に働きかけるため、長期間相手の印象を決定します。

対して「親近効果」は、より最新の情報が短期間で記憶に残りその場で印象を決定するという違いがあります。

人の特徴などといた、長期間にわたり続いていく印象については「初頭効果」の方が強く影響し、単純な記憶や短期間での出来事などは「親近効果」がより強く働くという事になります。

「初頭効果」と「親近効果」の英語表記の違い

「初頭効果」の英語表記は“Primacy effect”となり、「親近効果」の英語表記は“Recency effect”と表現します。

ソロモン・アッシュ氏により提唱されたと強調したい場合は“the primacy effect”、またノーマン・ヘンリー・アンダーソン氏によって提唱されたと強調したい場合は“the recency effect”という形で使うとより強い意味となります。

「初頭効果」の意味

「初頭効果」とは、「しょとうこうか」と読み、最初に受けた印象が強く影響するという心理効果の事を指します。

はじめて会う人には第一印象が重要といわれる事がありますが、まさにその通りだということです。

「初頭効果」は、ポーランド出身の心理学者、ソロモン・アッシュ氏により1946年に行った印象行成の実験により提唱されました。

例えると、第一印象が「良い人」と思った場合、少しくらい悪い所を見たとしても「多少悪い所もあるかもしれないけど、基本的には良い人」と言った評価になるという事です。

逆に、「悪い人」というネガティブなイメージを第一印象で持った場合は、多少良い側面が見えたとしても「たまたま良い事をしたかもしれないが、この人は悪い人」と思ってしまい、なかなか最初の評価を変える事は簡単ではないという事です。

「初頭効果」の使い方

「初頭効果」は、第一印象でのイメージは中々変わらないという心理効果の事を指す言葉ですので、日常会話などで使用される事はなかなかありません。

第一印象と言い換えられる事が一般的でしょう。

「初頭効果」を使った例文

・『彼に対しての印象は、初頭効果によって半年たった今でも良い人というイメージだ』
・『私は初頭効果を重要にして、初対面の人と接するようにしている』
・『私の弟は初頭効果により、嫌味な奴と印象がついてしまったため、その後のコミュニケーションに苦労したようだ』

「初頭効果」の類語

「初頭効果」の類語としては、別名として使われている「プライマシー効果」が挙げられます。

「初頭効果」の対義語

「初頭効果」の対義語としては、後述する一番最後の印象が影響を及ぼすという心理効果の「親近効果」が挙げられ、反対の意味とはなっていますが、厳密には「初頭効果」「親近効果」は同時に起こる場合もありますので、完全な対義語とは言えません。

「親近効果」の意味

「親近効果」とは、「しんきんこうか」と読み、人は最後に与えられた情報でその人の印象が決定されやすいという心理効果の事を指します。

上述した「初頭効果」と対になっている心理効果であり、合わせて用いられる場合が多くなっています。

「親近効果」は、アメリカの心理学者である、ノーマン・ヘンリー・アンダーソン氏によって1976年に行われた実験結果に基づいて提唱されました。

物事や人に対して、関心が高いほど最後の情報が印象に多大な影響を及ぼします。

「親近効果」は、多数のものを比較する時や、対人関係において効力を発揮します。

例えば、複数の同一のものを並べた時、ひとつずつ観察してもらい、一番良いと思ったものを選らんでもらうとします。

その時、ほとんどの人が同一の物のはずなのに、最後に取ったものを一番よいと判断する傾向があるのです。

この傾向は人に対しても同様で、面接などの際では最後に質問に答える人が有利とされています。

これは、長所などを述べる際によりよい事を最後に残す事で、印象を強く与え有利に進めるという事になります。

「親近効果」の使い方

「親近効果」は、「初頭効果」同様に、心理効果を指す言葉になっているため、日常会話で使用されることはあまりありません。

あえて使う場合は、「初頭効果」とセットで使用される場合があるという程度の認識にしておくべきでしょう。

「親近効果」を使った例文

・『果物を買いに行った際に、ほとんど差はないのに親近効果にやって最後に手に取ったリンゴを購入してしまった』
・『面接の際は、親近効果の影響を狙うために質問には出来るだけ最後に答えた方が有利になる場合がある』
・『初頭効果も親近効果もどちらも相互に影響を及ぼしている』

「親近効果」の類語

「親近効果」の類語としては、同様の意味する「リーセンシー効果」や、「終末効果」が挙げられます。

「親近効果」の対義語

「親近効果」の対義語としては、上述した「初頭効果」があります。

しかし、反対の意味になっていますが、どちらも相互に影響を及ぼしている効果となる場合があるため、一概には対義語ではないと言えます。

まとめ

「初頭効果」「親近効果」は、ともに印象についての心理効果を言います。

意味合いは全く対となっていますが、考え方としてはどちらの効果も同時に存在し互いに影響を及ぼしています。