この記事では、「乳歯」と「永久歯」の違いについて紹介します。
乳歯とは?
人の歯は一度生え替わりますが、最初に生えてくる歯のことを乳歯といいます。
お母さんのお腹の中にいる胎児の時に乳歯の元が作られ、生後6か月から8か月頃に前歯から生えてきます。
個人差はありますが、2歳から6歳頃までに生えそろいます。
上下左右を合わせると、全部で20本あります。
乳歯という名前は、母乳を飲んでいる時期に生えてくることからつけられました。
エナメル質や象牙質、歯髄(神経)、セメント質でできています。
6歳頃から永久歯に生え代わるので、抜け落ちます。
そのため脱落歯と呼ばれることもあります。
永久歯とは?
永久歯とは、乳歯の後に生えてくる歯のことをいいます。
永久歯は6歳から12歳頃にかえて生えそろい、その後は生え変わることはありません。
亡くなるまで使う歯です。
親知らずも合わせると、全部で32本あります。
親知らずは10代後半から20代前半にかけて生えてくる歯ですが、退化しているので生えてこない人もいます。
また、横向きに生えたり虫歯になりやすいので、抜歯することもあります。
乳歯と永久歯の違い
乳歯も永久歯も歯の構造は同じですが、永久歯の方が乳歯よりも大きく硬いです。
乳歯も永久歯も表面にあるのはエナメル質で、その下にあるのが象牙質になります。
永久歯のエナメル質と象牙質の厚さは、乳歯の2倍あります。
乳歯はエナメル質と象牙質が薄いので、虫歯になりやすいといえます。
また、歯は生えてから石灰化が進みます。
石灰化とは、唾液中のリンやカルシウムが歯に沈着することをいいます。
それにより歯は硬くなり虫歯にもなりにくくなります。
乳歯は石灰化が起きていないので、歯が柔らかく虫歯になりやすいです。
ただし、永久歯も生え始めの数年はまだ石灰化が進んでいないので、虫歯になりやすい状態です。
まとめ
永久歯は乳歯よりも大きく硬いので、虫歯になりにくいです。