教育施設で行われる教育指導を指す言葉として「講義」と「授業」があります。
この二つは具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「講義」と「授業」の違いを解説します。
「講義」とは?
「講義」とは、「学問について解説し説き聞かせること」を意味する言葉です。
「講義」の使い方
指導者によって行われる学問を伝授する行為の一つで、学問の方法や成果などを詳しく解説し話して聞かせる形で教える教え方を表します。
テキストや参考書を読み上げたり学問のやり方や方法について例示したりなど、基本的には教える者が教わる者に対して一方的に話す形で行われます。
一般的には大学もしくは高等教育機関で行われる座学の意味で使われる言葉です。
「授業」とは?
「授業」とは、「知識や技術などを教え伝授すること」を意味する言葉です。
「授業」の使い方
学問として教育される知識や技術などを教える者から教わる者へと伝授する行為を指します。
一般的には教室など広い場所に襲われものを大勢集め一人もしくは少数の教育者によって行われる知識や技術の伝達行為を「授業」と呼びます。
教科書を読んだり解説したりするほか技術的な体験や実演なども含む言葉です。
「講義」と「授業」の違い
「講義」と「授業」の違いは「教え方」です。
「講義」は指導者が話したり黒板に板書したりなど一方的に話して聞かせるスタイルで教育が行われるのに対し、「授業」は話して聞かせるだけでなく道具を使って実際に体験したり体を動かしたりなど話して聞かせる以外の教え方も含まれます。
その他にも大学より上の専門的な教育機関で行われる座学が「講義」、高校までの教育機関で行われる座学が「授業」という違いでも区別されます。
「講義」の例文
・『大学の講義に出席する』
・『一回の講義は90分だ』
「授業」の例文
・『国語の授業は退屈だ』
・『授業の前に教科書を準備する』
まとめ
「講義」と「授業」は似ているようで意味の異なる言葉です。
明確な基準で使い分けられているのでそれぞれの意味を正確に覚えておきましょう。