この記事では、「サンクコスト効果」と「コンコルド効果」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サンクコスト効果」とは?
サンクコスト効果とは、さんくこすとこうかという読み方をする言葉です。
文字で書かれたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事になりますが、既に支出され回収が見込めない費用とか埋没費用等の意味のサンクコストの文字に、効き目や良い結果といった意味がある効果の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
そのためサンクコスト効果は、より一層損失を生む危険性が高いと理解していながらも、過去に投資してしまったコストの価値に引きずられて、止められないという心理状態を表しているのです。
「サンクコスト効果」の言葉の使い方
サンクコスト効果は、過去に投資したコストの回収は無理だと気付いていながらも、更に投資を続けてしまい損失を拡大させてしまう心理効果を表現する言葉として使われています。
理由としては過去に投資したコストにばかり気を取られるが余り、損をすると頭で理解しているのに、投資を止められないという心理状態に陥ってしまう事です。
「コンコルド効果」とは?
コンコルド効果は、こんこるどこうかという読み方をすべき言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、イギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機の名前という意味を持っているコンコルドの文字に、望ましい結果や印といった意味を有する効果の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそコンコルド効果は、それまでの投資を惜しんで投資を続けてしまい、より損失が拡大してしまう事を示します。
「コンコルド効果」の言葉の使い方
コンコルド効果は、このまま投資を継続しても損失が膨らむと理解しているのに、それまでの投資額を惜しんで損失がより大きくなる事に対し用いられる言葉です。
ファイナンスや経済学に関連して良く使われる言葉であり、多くの人が陥る恐れのある心理的な傾向という意味が強い言葉となっています。
「サンクコスト効果」と「コンコルド効果」の違い
サンクコスト効果とコンコルド効果の文字表記を並べて見比べてみれば即座に、サンクコストとコンコルドという文字の相違に気付く事が可能です。
所がその後に続くのが効果という同一の漢字であり、持つ意味もほぼ同じである点が厄介な部分です。
ただしサンクコスト効果は、過去に投資したコストに引きずられ、損失が拡大すると理解しているにも関わらず投資を続けてしまう心理状態を表します。
一方のコンコルド効果は、それまでの投資額を惜しむ事で損失が拡大して行くと分かり切っている投資を、だらだらと続けてしまう事を示す言葉です。
まとめ
2つの言葉は、効果という同じ漢字が使用されている上に、表現する意味もほとんど同じ組み合わせの言葉となっています。
ちなみにサンクコスト効果は、回収不能だと頭で分かっていても、既に投資したコストに気を取られて投資を継続してしまう心理状況を表す言葉です。
対するコンコルド効果は、既に投資したお金に気を取られ損失が拡大して行くと理解しているのに、投資を続けてしまう事を表現する言葉として用いられています。