この記事では、「サワークリーム」と「クリームチーズ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サワークリーム」とは?
フレッシュクリームを乳酸菌で発酵させた食品のことです。
ヨーグルトのような爽やかな酸っぱさと、クリームのような滑らかさがあります。
「サワー」には酸っぱいという意味があります。
この食品は、20世紀前半ごろにロシアやウクライナで誕生したといわれています。
日本では中沢フーズが製造特許を取得して販売しています。
昭和の中ごろNAKAZAWAの社員がロシアの大使館に出入りをしていたとき、いつもみかける白いクリームがありました。
そのクリームは何かと大使館の職員に尋ねたところ、「ロシアの料理に欠かせない発酵クリーム」だとのことです。
この情報をもとに製造を決意し、昭和35年に製造特許を取得しました。
このクリームは、お菓子、カレー、シチュー、サラダ、ドレッシングなど、さまざまな料理に活用することができます。
お菓子では、チーズケーキとの相性がよいです。
カレーやシチューに加えればコクが増します。
クリームがわずかに残ってしまったときには、他の食材を少量加えるとうまく消費することができます。
たとえば、マヨネーズを加えてドレッシング風にする、焼き肉のたれを加えてソースにするなどです。
栄養素としてはNAKAZAWAが販売しているものだと、100gあたりにタンパク質2. 0g、脂質40. 0g、炭水化物2. 6gを含んでいます。
「サワークリーム」の言葉の使い方
フレッシュクリームに乳酸菌を加えて発酵させた食品を指して使用する言葉です。
「クリームチーズ」とは?
乳から得られるクリームに乳酸菌を加えて凝固させ、ホエイを取り除いたものです。
爽やかな味とバターのような滑らかさがあります。
この食品は、生クリームまたはクリームに牛乳を混ぜ合わせたものに乳酸菌を加えて発酵させ、それからホエイを取り除いて作られます。
ホエイとは、乳脂肪などを除く水分のことです。
ヨーグルトの上に浮かんでくる水分がホエイです。
このまま食べることもあれば、ベーグルなどに塗ったり、お菓子に使用したりします。
これを使った代表的なお菓子にはチーズケーキがあります。
栄養素としては、100gあたりにタンパク質7. 5g、脂質33. 2g、炭水化物4. 1gを含んでいます。
「クリームチーズ」の言葉の使い方
生クリームやクリームと牛乳を混ぜ合わせたものを発酵させて固め、ホエイを取り除いた食品を指して使用する言葉です。
「サワークリーム」と「クリームチーズ」の違い
乳酸菌を加えて発酵させている点が似ていますが、何に乳酸菌を加えているのかが違います。
前者はフレッシュクリーム、後者は生クリームまたはクリームと牛乳を混ぜ合わせたものです。
また、後者はホエイを取り除いています。
まとめ
乳酸菌で発酵させている点が似ていますが、何に乳酸菌を加えているのか、ホエイを取り除いているのかなどに違いがあります。