この記事では、「サラダ油」と「キャノーラ油」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「サラダ油」とは?
「サラダ油」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「サラダ油」は「さらだあぶら」と読みます。
「サラダ油」は、「精製された植物油の一つで、JASの等級の一つで、精製油より精製度が高く、低温下でも濁ったり、固化しない油のこと」という意味があります。
そのため、JASの基準を満たしていないものは、「サラダ油」を名乗れないという決まりがあります。
「サラダ油」という名前は、1924年に日清製油が名付けて一般化したのが由来となります。
「サラダ油」の原材料は、油菜、綿実、大豆、ゴマ、綿花、ひまわり、とうもろこし、米などで、2種類以上の植物油を混ぜて作られたものは「調合サラダ油」と呼ばれます。
「サラダ油」は、低温でも固化しないという特徴があるため、サラダドレッシングやマヨネーズの原料として適していて、癖がない味のものが大半を占めます。
また菓子業界における「サラダ味」とは、「サラダ油」に塩味をつけたものとされています。
「キャノーラ油」とは?
「キャノーラ油」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「キャノーラ油」は「きゃのーらゆ」と読みます。
「キャノーラ油」は「菜種油の一つで、エルカ酸とグルコシノレートを含まない、キャノーラ品種から採油されたもの」という意味があります。
セイヨウアブラナから採取した植物油のことを「菜種油(なたねゆ)」と呼びますが、カナダで開発されたキャノーラ品種という植物から作られたものだけを「キャノーラ油」と呼びます。
エルカ酸は過剰摂取すると、心臓障害を誘引するとされ、アメリカでは菜種油の販売を禁止していました。
このような背景により、菜種油の主要生産国のカナダが、「キャノーラ油」を開発したとされています。
ただし日本においては、「菜種油」という呼称のものでも、エルカ酸を含まない品種から作られています。
「サラダ油」と「キャノーラ油」の違い
「サラダ油」と「キャノーラ油」の違いを、分かりやすく解説します。
「サラダ油」は、「精製された植物油の一つで、JASの等級の一つで、精製油より精製度が高く、低温下でも濁ったり、固化しない油のこと」という意味があります。
一方「キャノーラ油」は「菜種油の一つで、エルカ酸とグルコシノレートを含まない、キャノーラ品種から採油されたもの」という意味があります。
このようにどちらも植物油ですが、JASが認定した精製された植物油を「サラダ油」と呼び、カナダが開発したキャノーラという品種のアブラナから作られた植物油を「キャノーラ油」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「サラダ油」と「キャノーラ油」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、植物油を買うときのヒントになるかもしれません。