「コールスロー」と「ザワークラウト」の違いとは?分かりやすく解釈

「コールスロー」と「ザワークラウト」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「コールスロー」「ザワークラウト」の違いや意味、使い方、例文を分かりやすく説明していきます。

「コールスロー」とは?

みじん切りにしたキャベツに酢と油を入れて、よく混ぜ合わせたものを冷蔵庫で1時間から2時間程度寝かせたものを「コールスロー」と言います。

キャベツは加熱せずに生のまま使いますが、そこにお好みで人参を細切りにしたものや、短冊切りにしたハムを入れて和えるものもあります。

本来であれば、お酢と油を入れて味付けしますが、マヨネーズの方がコクと深みがあるため幅広い年代から指示されるのでこの調味料が使われるようになりました。

18世紀になると、オランダではキャベツサラダを言いやすくするため“koolsla”(コールスラ)と呼ぶようになります。

その後、英国と米国では冷たいスローと勘違いして呼んだことで“coleslaw”「コールスロー」となったのです。

最近は子供も食べやすいよう甘みを強くするためコーンや玉ねぎを入れたり、ツナ、パセリ入れて味を変えることもあります。

とても簡単に作れて、お酢の力で夏ばて予防の効果も得られるなど、食欲がないときはとても食べやすい料理です。

日本ではケンタッキー・フライドチキンの「コールスロー」によって認知度が高まり、多くの人に浸透しているキャベツを使ったサラダです。


「ザワークラウト」とは?

ドイツの一般家庭では頻繁に食べられている“Sauerkraut”(ザワークラウト)は、千切りにしたキャベツを酢に漬けた漬物です。

地元では酸っぱいキャベツとの愛称で認知された料理であり、独特な酸味と甘みが癖になる料理です。

フランスや北欧、ロシアなどでも食べられている「ザワークラウト」は、キャベツと塩、香辛料を入れてから蓋をして重しのせることで漬物のように味を染み込ませます。

人気の香辛料はキャラウェイシードやディルシードが挙げられます。

お酢を使っていないのに酸っぱさを感じるのは乳酸菌が発酵したときの乳酸によるものであり、夏場であれば3日、冬場では1週間ほどが食べごろの目安になります。

「ザワークラウト」は蒸し焼きにしたソーセージをのせて絡めて食べたり、パンに挟んだり、スープに入れて食べるのが一般的です。

栄養価としては乳酸発酵されることでビタミンCが増える効果があるため美容と風邪予防にも選ばれている料理であり、航海時代には壊血病予防に役立ちました。

熱を加えなければじゃが芋と同様にビタミンCを摂れることもあり、野菜があまり採れなくなる雪深い地方では頻繁に食べられています。


「コールスロー」と「ザワークラウト」の違い

「コールスロー」「ザワークラウト」の違いを、分かりやすく解説します。

古代ローマ時代から食べられていた「コールスロー」は、キャベツをみじん切りにしたものをマヨネーズで和えて馴染ませる料理です。

昔はお酢を使っていましたが、時とともに味付けも変わっていきます。

古くは古代ローマが発症の地であり、その後、オランダで人気料理として多くの人が食べるようになりました。

マヨネーズで和えてから冷蔵庫に入れて冷やせばそのままおかずとして食べられます。

サンドイッチに合いますが、スープに入れて食べるものではありません。

もう一方の「ザワークラウト」は千切りキャベツを瓶や樽に入れて重しをして漬けたものであり、マヨネーズもお酢も使わずに、乳酸菌が発酵した味を楽しむ野菜料理です。

漬け込んでから3日以上はかかりますが、その間に乳酸菌によってビタミンCが増えていきます。

一品料理として食べるよりも、肉や魚の付け合せとして食べられており、見た目も「コールスロー」より地味で、味も酸っぱさが際立つほどシンプルなのでスープに入れても美味しく食べられるのが「ザワークラウト」の良さでもあります。

まとめ

どちらもキャベツを使っていますが、「コールスロー」はマヨネーズで和えた料理であり、人参やとうもろこしなどを入れて彩り美しい一品料理になり、「ザワークラウト」は塩だけで漬け込み、発酵させて酸っぱさを楽しむ付け合わせになるものと覚えておくといいでしょう。