サラミとソーセージの違いにも準ずるのが「チョリソー」と「ペパロニ」二つの加工食品だと言っていいでしょう。
この記事では、「チョリソー」と「ペパロニ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「チョリソー」とは?
スペインのイベリア半島発祥の豚肉の腸詰ソーセージが「チョリソー」です。
スペイン料理の具材として多く使われ、スペイン語圏・ポルトガル語圏ではポピュラーな加工食品と言っていいでしょう。
ただし日本における「チョリソー」はスペインのものとは違う食材と言ってよくメキシコをイメージしたものとなっています。
「ペパロニ」とは?
サラミがイタリア発祥であるように「ペパロニ」はイタリア移民のアメリカ人が作り出したサラミの亜流と言っていいでしょう。
保存性の効くドライソーセージに該当します。
アメリカの国民食と言っていい食材になり、1141万トンを年間消費しています。
「チョリソー」と「ペパロニ」の違い
日本人には両者ともまだまだ馴染みの薄い二つの加工食品ですが、こう言い換えるとわかりやすいはずです。
「チョリソー」はソーセージ、「ペパロニ」はサラミだと考えてみればいいでしょう。
現在日本で人気なのはウインナーソーセージの本格派で肉汁が豊潤なものです。
対するサラミは乾燥させてあり独特の食感と風合いが魅力のドライソーセージにあたります。
前述した「チョリソー」と「ペパロニ」の違いもこれに準じます。
「チョリソー」の特徴
・『日本におけるチョリソーその1』
日本での導入は宅配ピザチェーンによった部分があり「ペパロニ」同様にピザの具材として認識される事が多いと言えるでしょう。
同時に激辛ウインナー、辛いウインナーの代名詞として認識されている方が多いはずです。
これはメキシコスタイルの「チョリソー」であり、発祥のスペインのそれとは全く別物です。
・『日本におけるチョリソーその2』
「チョリソー」の味わいがメキシコスタイルの辛味のものが日本での潮流となったため、日本では単なる辛いウインナーをチョリソーと表示販売しているところも少なくありません。
スペイン産のそれには必ずパプリカが使用されているため、鮮やかな茜色が特徴となっていますが日本で販売されている「チョリソー」風の商品にはそれもないのが特徴です。
「ペパロニ」の特徴
・『日本におけるペパロニその1』
日本ではサラミ、カルパスと混同している方も多いと言えます。
最たる例として前者は酒宴のおつまみとして用いられる機会の多さから、単にサイズの違いが名前の違いだと誤解して認識している方も多いようです。
サラミと「ペパロニ」はほぼ同じものにあたりますが、カルパスはセミドライの分野にあたり明確に違います。
但し「ペパロニ」にも水分含有率的にはセミドライに該当するものも存在するため、このあたりの判別は難しいと言わざるをえません。
・『日本におけるペパロニその2』
「チョリソー」同様に辛味があるのが「ペパロニ」だと誤解されている食品だと言っていいでしょう。
使われている香辛料により風味が大きく異なります。
香辛料の粒子の細かいものを使用しており、サラミと比較した場合の柔らかさがその特徴だと言っていいはずです。
まとめ
日本における「チョリソー」と「ペパロニ」の違いはウインナーソーセージとドライソーセージの違いに準ずると言っていいでしょう。
厳密には日本の「チョリソー」はメキシコスタイルの北米仕様のそれであり、宅配ピザチェーンによってその知名度が上がったため、本来のそれとは違うものとなりました。
「ペパロニ」はドライソーセージですが水分含有量の違いでセミドライに分類されるものもあります。
両者は完全に別物ですが、日本ではともに辛味のある加工肉の代名詞として認識されています。