この記事では、「いよかん」と「みかん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いよかん」とは?
いよかんは、伊予柑という漢字表記も可能な言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、旧国名の1つで現在の愛媛県にあたるいよの文字に、みかん類といった意味があるかんの文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事からいよかんは、主に愛媛県で栽培されているみかんの1種を表すのです。
「いよかん」の言葉の使い方
いよかんは、日本列島の在来種の柑橘類で、愛媛県を中心に栽培されている品種に対して使われる言葉となっています。
元々は山口県で発見された品種ですが、栽培が開始されたのがかつて伊予の国と呼ばれていた愛媛県であった事から、この名が付けられたのです。
「みかん」とは?
みかんは、蜜柑という風に漢字表記も出来る言葉となっています。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、甘い液汁やはちみつ等の意味があるみの文字に、柑橘類のみかんという意味を有するかんの文字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそみかんは、主としてみかん科みかん属の常緑小高木になる実を示します。
「みかん」の言葉の使い方
みかんは、柑橘類の果実の総称として用いられる事が多い言葉です。
みかんには非常に多くの品種が存在していますが、現在では特にうんしゅうみかんに対してこのみかんという言葉が使用されています。
ちなみにうんしゅうみかんは、中国のみかんの産地である温州市から取られ、日本では江戸時代の後半に名付けられたとされているのです。
とはいえみかんという言葉が、うんしゅうみかんを主に指し示す言葉となったのは、明治時代以降の事だったりします。
それ以前のみかんと言えば、小みかんや紀州みかんと呼ばれているものを表現していたのです。
「いよかん」と「みかん」の違い
いよかんとみかんの文字を並べて見比べれば、いよとみという文字の違いを見付ける事が出来ます。
所がその後に続くのはどちらもかんの文字であり、共に柑橘類の実を表す言葉であり、似た意味合いを持っているのです。
そのため混同する恐れはありますが、文字が違う部分が存在する事で表現する意味にも違いが生まれています。
まずいよかんは、かつて伊予の国と呼ばれていた愛媛県内で主に生産されている、みかんの1種を表すのです。
一方のみかんは、ミカン科の常緑低木になる実の総称であり、主にうんしゅうみかんを示します。
まとめ
2つの言葉には、かんという共通の文字が使用されており、どちらも柑橘類の実という意味で使用される事が少なくありません。
ですが明確な文字の違いもあるため、示す意味には相違点を見出す事が出来るのです。
ちなみにいよかんは、山口県で発見され主として愛媛県で栽培されているみかんの1種に対して、使用される言葉となっています。
対するみかんは、柑橘類の実の総称として使われつつ、特にうんしゅうみかんを示す言葉として用いられているのです。