「エバミルク」と「生クリーム」の違いとは?分かりやすく解釈

「エバミルク」と「生クリーム」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「エバミルク」「生クリーム」の違いを分かりやすく説明していきます。

「エバミルク」とは?

砂糖が入っていない無糖練乳のことを「エバミルク」と呼び、甘さを加えずに飲料や料理に深みとコクを出せます。

液体なので冷たいアイスコーヒーやアイスティーにもすぐに混ざるのが利点です。

英語では“evaporated milk”(エヴァポレイテッド・ミルク)を省略したものが「エバミルク」と呼ぶようになり、日本の乳糖省令では「れん乳」は無糖であることを表示しています。

この「エバミルク」として認められる条件としては、殺菌数は0で乳脂肪分は7%、乳固形分は25%以上である濃縮された乳で、人がそのまま飲めるものを指します。

過熱殺菌して煮詰めた牛乳を濃縮して成分を均質化したものを缶詰に入れたものを販売しており、長期保存できるようにしているため頻繁に乳製品が買えない地域に住む人や非常食としても保存し、使いたいときに使えるミルクとして古くから欧米で使われていました。

最近は植物油や脱脂粉乳などを入れたものがあり、食べやすくする工夫がなされています。


「生クリーム」とは?

牛乳が原料の「生クリーム」は、あわ立てることでふんわりした舌触りとなり、舌の上にのせればすぐに溶けます。

クリームの作り方は遠心分離機に牛乳を入れて回して脂肪分が少ない脱脂乳を取り除き、残った方の液体を「生クリーム」として商品にするわけです。

この液体には乳脂肪分がたっぷり含まれており、脂肪分が18%以上含まれていることを条件に、厚生労働省ではクリームと定めています。

一切の添加物を含まないものは「純正」とパッケージに書かれています。

脂肪分が30%以上あるものはケーキやクレープに使うホイップ用になり、30%以下のものはかき混ぜてもホイップ状にならないためコーヒー用として使われます。

さらっとした液体状なので飲料用やスープ、ソース、アイスクリームなど味をマイドルにするために使われるわけです。

とても泡立ちが良く、濃厚で砂糖を入れれば深みある「生クリーム」に仕上がり、品のいいショートケーキに仕上がりますが、値段は高めで賞味期限が短くなります。


「エバミルク」と「生クリーム」の違い

「エバミルク」「生クリーム」の違いを分かりやすく解説します。

長期保存ができる缶詰入りの「エバミルク」は常温で1年以上持ち、いつでも新鮮な味が楽しめます。

缶詰入りで販売しているミルクは乳脂肪分が7%以下であり、主に飲み物やシチューに最適です。

細菌数は食品を加工する過程で殺菌されるため1gあたり10万以下にしています。

一方の「生クリーム」には脂肪分が18%以上含む飲料やスープ向けと、ケーキやお菓子に最適な30%以上含む2種類があります。

紙パックの容器に入っているものが多く、賞味期限は未開封であれば冷蔵庫に入れれば長くて3週間程度になり、冷凍庫保存すると1ヶ月ほど持ちます。

氷水で冷やしながらボールの中で素早くかき混ぜればふんわりしたホイップ状になり、チューブに入れれば美しいケーキのデコレーションができます。

まとめ

どちらも牛乳から作られている食品であり、味に深みとコクを出すのに適しています。

期限を気にせず、好きなときに使いたいのであれば「エバミルク」を選び、新鮮なクリームを泡状にしてケーキやお菓子に使いたいなら舌触りが舐めかな「生クリーム」を選ぶといいでしょう。