どこにでも見かける雑草に、「エノコログサ」や「ネコジャラシ」があります。
この記事では、「エノコログサ」と「ネコジャラシ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エノコログサ」とは?
「エノコログサ」とは、イネ科エノコログサ属の植物のことを言います。
漢字で表すと、「狗尾草」や「狗子草」となります。
「狗」は犬のことで、花穂が犬の尾に似ているところから、この名前が付いたと言われています。
「エノコログサ」は「アワ(粟)」の原種と言われており、穀物として食用にもなります。
日本では雑草としてよく見かける植物の一つです。
また、秋の季節に起こる花粉症の原因の一つと言われています。
「ネコジャラシ」とは?
「ネコジャラシ」とは、「ネコジャラシ」は「エノコログサ」の俗称です。
猫の前で花穂を降ると、猫がそれにじゃれついてくることからこの名前が付いたようです。
一般的にも「エノコログサ」よりも、「ネコジャラシ」と言った方が、どの植物を指しているのか分かりやすいかもしれません。
「エノコログサ」と「ネコジャラシ」の違い
「エノコログサ」と「ネコジャラシ」の違いを、分かりやすく解説します。
「エノコログサ」とは、イネ科エノコログサ属の植物で、食用にもなります。
一方、「ネコジャラシ」は「エノコログサ」の俗称で、両方とも同じ植物のことを指しています。
なので、呼び方が違うだけです。
まとめ
「エノコログサ」のように穀物の雑草は他にもいろいろあります。
これらは増えすぎると、場所によっては人間にとっては厄介な雑草になってしまいます。
ですが、野鳥などの野生動物にとっては、これらが食料になっています。
自然界は人間が中心で動いているわけではないですし、回ってもいません。
あらゆる動植物を見ていく時、その視点を人間側からだけではなく、他の生き物たちからの目線で見ていくことで、見え方が大きく変わって行きます。
目先の判断で、人間には良いと思われる行動をしたとしても、その悪影響が人間に戻ってくることもあります。
プラスチック問題はその典型的なものと言えるでしょう。
地球環境の問題を改善していくには、何か行動を起こす時、目先の利益だけを優先するのではなく、地球全体のことを考え、行動していくことが必要になってきます。
そうでなければ、いずれ人間が地球を滅ぼすことにもなりかねません。
外来種の問題はいろいろとありますが、これも結局は人間が引き金になっているものが多いようです。
先人たちや誰かのせいにするのではなく、これからも生きていく私たちがこれらの問題を解決していく必要があります。
そのためにも、まずは地球環境や自然に対して興味を持つことから始めていきたいものです。
人間は自然界と別の所にいるわけではなく、人間も自然の一部だと言うことが分かるようになることで、地球環境の問題が今よりも身近なことになっていくでしょう。
自然を知るための第一歩として、まずは「ネコジャラシ」のように身近に存在している植物に目を向けて見るところから始めてみるのも良いかもしれません。