この記事では、「ところてん」と「くずきり」の違いについて紹介します。
ところてんとは?
ところてんとは、テングサやオゴノリという海藻を煮溶かしてから冷まして固めた食べ物です。
天突きという専用の器具を使い、押し出すことで細い麺状になります。
ところてんの歴史は古く、奈良時代には既に食べられていました。
大半が水分で栄養はあまり含まれていませんが、食物繊維が豊富なのでお腹の調子を整えるのに役立ちます。
黒蜜をかけて甘くして食べることもありますし、三杯酢などをかけて和辛子と一緒に食べることもあります。
また、ところてんを乾燥させたものは寒天になります。
くずきりとは?
くずきりとは、葛粉を水で溶かして固めたものを麺状に切った食べ物のことをいいます。
葛粉は葛という植物の根から作られる澱粉の粉で、とろみをつけるために使われることもあります。
現在、くずきりを製造する際には、葛粉の代わりに手に入りやすいジャガイモの澱粉を使うことが多いです。
くずきりは冷やして黒蜜をかけて食べることもありますし、鍋物やスープの具材として用いられることもあります。
つるっとした独特の食感があります。
ところてんとくずきりの違い
ところてんとくずきりは見た目が似ていますが、使用している原料には違いがあります。
ところてんはテングサ等の海藻を原料としており、くずきりは葛粉やジャガイモの澱粉等を原料としています。
また、製造過程にも違いがあります。
ところてんを作る際にテングサを煮溶かした場合、冷やすことで固まります。
それに対してくずきりは、澱粉なので加熱した時に固まります。
また、ところてんはさっぱり食べられるので夏に食べることが多いですが、くずきりは冬の味覚である鍋料理などに使われることが多いです。
まとめ
ところてんとくずきりでは、原材料に違いがあります。
テングサなど海藻から作られるのがところてんで、葛粉やジャガイモの澱粉から作られるのがくずきりです。