この記事では、「ようりん」と「苦土石灰」の違いを分かりやすく説明していきます。
土づくりについて学びましょう。
「ようりん」とは?
ようりんとは、肥料のひとつ。
自然界にある成分をバランスよく混ぜ合わせた土です。
主成分はリン酸、石灰、ケイ酸、苦土になります。
リン酸は植物にとって欠かせない三大要素のひとつで、花づきを良くしたり、すくすく葉っぱや枝を茂らせたりします。
また太くて強い根っこを作ってくれるので、風や雨が降っても作物が倒れにくくなるという特徴があります。
ようりんは緩やかに効く、マイルドな肥料。
長期的に土壌改良をおこなってくれます。
サラサラとした砂タイプ、ブツブツの粒タイプがあり種類も豊富です。
水田、田畑、果樹園に散布するなど、色々なエリアで使えます。
「苦土石灰」とは?
苦土石灰は、上級者におすすめの肥料です。
石灰石と呼ばれるドロマイトを砕いた、ユニークな農業用の肥料になっています。
サンゴやプランクトンの欠片が石になったもので、日本国内の至るところで採掘されています。
炭酸マグネシウムと炭酸カルシウムが含まれているので、土壌のよくない土をゆたかにしたい場合に向いています。
栄養の少ない土の、中和剤として使われるケースが多いです。
苦土石灰をうまく使ってあげると、土の吸収率がよくなって植物が元気に育つようになります。
ただ育てている花や野菜によっては、苦土石灰を多量に与えすぎると、かえってマイナスに働くこともあります。
使用前には肥料と植物の相性を、調べておくといいでしょう。
うまく使えば、イキイキとした野菜や果樹を育てられます。
「ようりん」と「苦土石灰」の違い
「ようりん」と「苦土石灰」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも植物の生育を助けてくれる肥料です。
ようりんはリン酸、石灰、ケイ酸、苦土など4種類の成分を混ぜ合わせてあります。
一方で苦土石灰は、石灰石を砕いて作られたもの。
病害虫に負けない、健やかな植物づくりに役立ってくれます。
酸性に傾いた土を中和して、ととのえたい場合に用いられています。
「ようりん」と「苦土石灰」はどちらも土に混ぜて使う肥料ですが、ようりんの方が比較的マイルド。
苦土石灰は石灰の成分がメインに含まれているので、ややハードな肥料になっています。
苦土石灰を散布する際は、手袋と保護メガネでボディを守ることが推奨されているので、ルールを守って使用してみてください。
どちらも効率的に使えば、荒れた大地にうるおいを与えられます。
育てる作物の種類、土壌に応じて使い分けてみてください。
まとめ
「ようりん」と「苦土石灰」の違いを解説しました。
どちらも活き活きとした植物をつくるのに欠かせない肥料です。
ようりんは手始めに使いたい肥料で、植物の育成をサポートしてくれます。
数種類の栄養素が混ぜ合わせてあり、使いやすいです。
そして苦土石灰は石灰石を砕いた、天然の肥料です。
酸性に傾いた土を、中和して整える働きがあります。
それぞれの特性を知って、おいしい野菜をつくってください。