「物忘れ」と「認知症」は全く別物だとあわれますが、具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「物忘れ」と「認知症」の違いを解説します。
「物忘れ」とは?
「物忘れ」とは、「覚えていた内容を忘れてしまうこと」を意味する言葉です。
「物忘れ」の使い方
記憶していた内容を忘れてしまうことを指し、多くの人に見られますがそのほとんどは一時的なものです。
主な原因として考えられるのは加齢による記憶力の低下や疲労などの理由による集中力の欠如です。
物事を記憶する力は年齢と共に段々と衰えていきます。
若い頃は簡単に覚えられていたことが年齢を重ねていくうちにどんどん忘れやすくなっていくのはごく自然なことです。
記憶力に自信のある人でも疲れていたり眠かったりなど集中力に欠けている状況では記憶力が著しく低下し物忘れを頻発します。
物を忘れてしまうのは一時的なことであり、ヒントやきっかけがあれば記憶を思い出せます。
「認知症」とは?
「認知症」とは、「加齢による認知機能の衰え」を意味する言葉です。
「認知症」の使い方
脳の認知機能が極端に衰える状態のことで、一般的には加齢による脳の老化によって引き起こされますがまれに若年でも発症する場合があります。
記憶力の低下や極度の思い込み、判断力の欠如など日常生活に支障をきたす症状が見られます。
「物忘れ」と「認知症」の違い
どちらも物事を忘れることを指しますが「物忘れ」が一時的で本人に自覚があるのに対し、「認知症」は何度も繰り返し本人には物事を忘れているという自覚がありません。
「物忘れ」は手がかりがあれば記憶を思い出せますが「認知症」は記憶していたことすら忘れてしまうためヒントをもらっても思い出せず失われたままです。
誰にでもあって特に心配しなくても良いのが「物忘れ」、診察を受けて適切な対処を取る必要があるのが「認知症」という違いでも区別されます。
まとめ
「物忘れ」と「認知症」は起きている事実は似ていますが原因や対処法は全く違います。
どちらなのか判断がつかないことも多いので不安なときは専門医に相談してください。