「外部設計」と「内部設計」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「外部設計」と「内部設計」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「外部設計」「内部設計」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「外部設計」と「内部設計」の違い

「外部設計」とは、「クライアントの要件定義を踏まえた、ユーザーが実際に目にして使うシステム(ウェブサイト等)の部分に関する設計」のことです。

それに対して、「内部設計」とは「外部設計を前提にして行う、システムの内側にあるプログラムやデータの扱い方を規定する設計」を指している点が違います。


「外部設計」と「内部設計」の使い方の違い

「外部設計」は、「クライアントが望むシステムの全体像・インターフェース(UI)・実際の操作画面などについての設計」を指して使います。

「内部設計」の使い方は、「事前に外部設計を行った上で、システムを適切に作動させるための内部の設計」の意味で使う違いがあります。

「外部設計」「内部設計なしでも行える設計」として使われるシステム用語ですが、「内部設計」のほうは「外部設計を初めにしておかないと行えない設計」として使われている用語なのです。


「外部設計」と「内部設計」の英語表記の違い

「外部設計」の英語表現は以下になります。

“external design”……システムの外側から確認できる部分や全体についての設計。

外部設計。

「内部設計」を、英語で表すと以下になります。

“internal design”……外部設計を元にした、システムの内部で動くプログラムなどの設計。

内部設計。

「外部設計」の意味

「外部設計(がいぶせっけい)」とは、「クライアントの求めている条件を組み入れた、システムの目に見える外部や全体像に関する設計」のことです。

「外部設計」の言葉には、「ユーザーが外から見て確認できる、システムの操作画面や実行環境などについての設計」の意味合いがあります。

「外部設計」の使い方

「外部設計」の用語は、「システム設計の外的要素となるレイアウトやUIの操作感などの設計」を意味して使う使い方になります。

「ハードウェアとソフトウェアの選定」および「データベースを実行する環境選択」なども含めた意味で、「外部設計」を使うこともできます。

さらに「システムの納期・開発予算・運用方法などの具体的な業務方針」を指して、「外部設計」が使用されることもあります。

「外部設計」を使った例文

・『外部設計をする時は、クライアントが求める要件を詳しくヒアリングする必要があります。』
・『外部設計がまとまれば、具体的な内部設計の段階へと仕事を進めることができます。』
・『外部設計でどのハードウェアで運用するのかやプラットフォームの選択も考えていきます。』
・『外部設計には、システムの全体像や大まかなUI(ユーザーインターフェース)の構想も含まれます。』
・『いつまでにシステムを納品すれば良いのかという納期の設定も外部設計で行います。』

「外部設計」の類語

「外部設計」の類語には、以下の言葉があります。

・『アーキテクチャー設計』……プラットフォームやハードウェアの選定など、システム開発において外部の骨組みとなる大まかな設計。

・『方式設計(ほうしきせっけい)』……どのプログラミング言語やハードウェア・プラットフォームを使用するかなど全体的なシステムの設計。

・『業務方針(ぎょうむほうしん)』……システム設計の契約で、クライアントとの間で確認し合う納期・予算・運用規定などにまつわる方針。

「外部設計」の対義語

「外部設計」の対義語には、以下の言葉があります。

・『内部設計(ないぶせっけい)』……システムを仕様に沿って動かすための内側の設計。

「内部設計」の意味

「内部設計(ないぶせっけい)」とは、「システム開発において、プログラミングや初期値設定などの内部で動く部分の設計」を意味しています。

「内部設計」というのは、「外部設計を前提として行われる、システムを実際に動かして機能させるためのプログラミング・データベース処理・データの入出力にまつわる設計」を示している用語です。

「内部設計」の使い方

「内部設計」は、「各種の外的仕様に関する外部設計を元にした、システムを適切に機能させるための内部の設計」を指して使われます。

「内部設計」の用語は、「ユーザーが直接視認できないシステム内部で機能するプログラミングやデータ設定などに対する設計」の意味で使用できます。

「内部設計」を使った例文

・『システムの内部設計には、専門的な知識と経験が応用されています。』

・『内部設計ではユーザーの要望よりもエンジニアの意見が参考にされることが多くなります。』

・『外部設計で決めた概要を実装できるかどうかは、内部設計にかかっている面があります。』

・『いい加減な内部設計をすると、システムが途中で動作しなくなる恐れもあります。』

・『プログラミングの内部設計を行う段階では、複数のプログラマーから意見を聞くべきです。』

「内部設計」の類語

「内部設計」の類語には、以下の言葉があります。

・『プログラミング』……プログラム言語を適切に用いて、実際にシステムが動作するようにすること。

・『データ処理方式』……システムにおいて、データの入出力を継続的かつ正確に処理するための方式。

「内部設計」の対義語

次の言葉が、「内部設計」の対義語になります。

・『外部設計(がいぶせっけい)』……要件定義を踏まえた全体像・操作画面のUI・動作環境(プラットフォーム)などの概要についての設計。

ユーザーの目に見える部分にまつわる設計。

まとめ

「外部設計」「内部設計」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「外部設計」「内部設計」の意味・使い方・英語表記の違いや類語・対義語を詳しく知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。