テニスには「硬式」と「軟式」があります。
使うボールが違うのは有名ですが、使用するラケットにも違いはあるのでしょうか。
今回は、テニスラケット「硬式」と「軟式」の違いについて解説します。
「硬式」とは?
テニスラケットの「硬式」とは、「硬式テニス用に製造された丈夫で重量のあるラケット」です。
「硬式」の使い方
フランスで誕生し世界中で愛されているスポーツ「テニス」のうち「硬くて弾みにくいボールを使って行われるテニス競技」を「硬式」といいます。
世界中でプロツアーが開催されているポピュラーなスポーツでありトップクラスの選手になると年間で数億円も賞金を稼ぐ人気競技です。
テニスの「硬式」で使うボールは全体が硬めで弾みにくく表面がもふもふとしたで覆われ黄色い色をした特徴的な形をしています。
競技ではお互いにボールを打ち合いますが、ボールを打つために使用するラケットは硬く弾みにくいボールを強く打ち返せるようにしっかりと丈夫に作られています。
振ったときにパワーが伝わるよう重量も重めで、鋭く振りぬくには腕力としっかりした足腰が必要です。
実際にボールを打つ面にはガットと呼ばれる線が張られています。
「硬式」のラケットは硬いボールの勢いに押し負けないよう強い力で張られているのが特徴です。
「軟式」とは?
テニスラケットの「軟式」とは「軟式テニス用に製造された軽量で扱いやすいラケット」です。
「軟式」の使い方
テニス競技は世界中でプレーされている人気スポーツですが、世界でプレーされるテニス競技を日本で独自に改良し誕生した日本生まれのテニスを「軟式テニス」といいます。
軟式テニスはその名の通り柔らかいボールを使うのが最大の特徴です。
使用される軟式テニス用のボールは中に空気を入れて膨らませたゴム製のものです。
非常に柔らかく子どもの力でも簡単に押しつぶせる軟式テニス用のボールは非常に弾みやすく、強く打つとすぐにコート外に出てしまうほどです。
軽量で弾みやすい軟式テニスボールを打つためのラケットはボールが弾み過ぎないような工夫が施されています。
ラケットそのものは軽量で鋭く振りぬいてもパワーが出過ぎないようにつくられています。
張られているガットのテンションも緩く、面でとらえたボール受け止めるようにして適切なパワーで打ち返します。
「硬式」と「軟式」の違い
テニスラケットの「硬式」と「軟式」は形状こそ似ているものの細かい部分の作りがまったく違います。
重量は「硬式」が重く「軟式」は軽めです。
ガットのテンションは「硬式」が40~70ポンドで張られるのに対し、「軟式」は20~35ポンドとかなり緩く張られます。
シャフトの長さもしっかりとパワーを伝えて打ち返す「硬式」はやや短め、軽量で振りやすい「軟式」はやや長めに作られています。
手で持って握るグリップの形状にも違いがあり「硬式」は八角形のうち二面のみが広く作られていますが「軟式」は正八角形です。
細かい違いはあるもののどちらのラケットもテニス用なので「硬式」を「軟式」の試合で、あるいは「軟式」を「硬式」の試合で使うことも可能です。
ただし、公式戦では公認マークのあるラケットのみ使用が認められるので実質的に使用できません。
まとめ
同じテニス用のラケットでも「硬式」と「軟式」はまったくの別物です。
異なるラケットは公式戦で使えません。
それぞれのテニスを楽しむときは専用のラケットを用意してください。