「ファラオ」と「ツタンカーメン」の違いとは?分かりやすく解釈

「ファラオ」と「ツタンカーメン」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「ファラオ」「ツタンカーメン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ファラオ」とは?

「ファラオ」とは、古代エジプトにおける君主の称号です。

古代エジプト語で「大きな家」という意味の「ペル・アア」という言葉が語源となっており、元々は王宮自体を表していました。

そこから王宮に住んでいる王を意味するように転じていき、トトメス三世が用いて習慣になったとされています。

「ファラオ」は時代の変化と共に神格化されていき、エジプト神話における神・ホルスの化身として扱われるようになりました。

基本的に男性が「ファラオ」となり、女性が「ファラオ」となった例は少数で、女王として有名なクレオパトラは女性ですが、実は男性の「ファラオ」と共同統治を行っていた事が分かっています。

「ファラオ」は絶対的な支配者であり統治者であった事は事実ですが、完璧な統治者ばかりであったとは言えず、骨肉の争いが起こった時代もありました。


「ツタンカーメン」とは?

「ツタンカーメン」とは、上述した「ファラオ」の一人で、古代エジプト第18王朝の「ファラオ」を指します。

古代エジプトにおける「ファラオ」の中で、最も人気な王と言っても過言ではなく、「ツタンカーメンの黄金のマスク」はあまりにも有名です。

「ツタンカーメン」の墓は、ほぼ損傷が見られない状態で発見され、5000点にも上る遺物の数々が見つかっていて、その際に関わった人物が次々と謎の死を迎えた「ツタンカーメンの呪い」は、現在でも都市伝説として語られています。

「ツタンカーメン」は、16~19歳の若さで死亡した事が分かっており、「ツタンカーメン」の死因は実のところ現在でも判明しておらず、長らくの間、頭部に残っていた傷や裂傷から、暗殺されたのではないかと考えられていました。

しかし後の調査で、マラリアを引き起こす寄生虫がミイラより発見された事から、マラリア感染が死亡の原因だったのではないかという説が有力となっているそうです。


「ファラオ」と「ツタンカーメン」の違い

「ファラオ」「ツタンカーメン」の違いは、古代エジプトにおける歴代の統治者の称号が「ファラオ」、その「ファラオ」の中の一人が「ツタンカーメン」という事になります。

このため「ツタンカーメン」「ファラオ」であり、他にも古代エジプトを統治してきた王は、全て「ファラオ」になります。

まとめ

「ツタンカーメン」は歴代古代エジプト王「ファラオ」の中でも特に有名で人気のある「ファラオ」です。

考古学史上最も価値があるとされる「ツタンカーメンの黄金のマスク」は、現在の価値に換算すると300兆円にもなるそうです。

人々を魅了してきた「ファラオ」「ツタンカーメン」

未だに解明されていない謎も数多く、さらなる研究が待ち望まれます。