「稟議書」と「申請書」の違いとは?分かりやすく解釈

「稟議書」と「申請書」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「稟議書」「申請書」の違いを分かりやすく説明していきます。

「稟議書」とは?

稟議書とは、りんぎしょという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、会社や官庁で会議を開く手間を省くべく、係の人間が案を作成して関係者に回し承認を求めるといった意味の稟議の漢字に、文字をかく事やしょほうといった意味の書の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ稟議書は、稟議のために作成された文書を表すのです。


「稟議書」の言葉の使い方

稟議書は、会社等で係の者が案を作成し関係者に承認を求めるために回す文書といった意味を表現する際に使われる言葉となっています。

組織で何らかの決定を下すというと会議を開催する事が多いのですが、予め係の者が案を作成しそれを文書化したものを回して承諾を得る事で、会議を開くという手間を省く事が可能です。

稟議書はそういった形で稟議を行う際に作成される文書に対して、使用される言葉となっています。


「申請書」とは?

申請書とは、しんせいしょという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、許可等を求めるといった意味を有している申請の文字に、ぶんしょや手紙といった意味を所有している書の文字を加える事により誕生した言葉となっています。

以上の事から申請書は、希望や要望を願い出るために作成する文書という意味を示すのです。

「申請書」の言葉の使い方

申請書とは、自らの希望を申し立てた上で、許可を得るために作成する文書といった意味に用いられる言葉となっています。

一般的には官公庁や会社といった組織に対して提出する事が多く、必要事項を記入する等して文書を作成したり、書面に望む事を書き記す事により作成したりするのです。

とはいえかつては直筆により作成していましたが、近年ではスマホやパソコン等を利用した申請書も少なくありません。

「稟議書」と「申請書」の違い

稟議書と申請書の文字表記を見比べてみれば、稟議と申請という漢字の違いに気付く事が可能です。

所がその後に続くには、書という同じ漢字であり、共に文書を表す言葉である点がややこしかったりします。

とはいえ最初の2文字の漢字が違う事で、表す意味合いにも違いが生まれているのです。

まず稟議書は、会社や官庁といった組織で会議を開く手間を省くべく、係の者が稟議を行うために作成する文書を表現します。

一方の申請書は、主に国や公共機関に自らの希望を伝えるべく作成する文書といった意味を示すのです。

まとめ

2つの言葉はどちらも最後に、書の漢字が使用されており、文書に関連した意味を持つ言葉同士となっています。

ただし最初の2文字の漢字に明確な違いがある事により、示す意味にも相違点が発生しているのです。

ちなみに稟議書は、会社等の組織で会議を開く手間を省くために係の者が案を作成し、関係者に回して承認を得る事を稟議と言いますが、その稟議を行う際に作成される文書に対し使われる言葉となっています。

対する申請書は、官公庁や会社等に自己の希望を申し立てて許可を求めようとする時に、作成される文書に用いるべき言葉です。