非常に大きな物事や数を示す言葉には「千万無量」や「森羅万象」があります。
この記事では、「千万無量」と「森羅万象」の違いを分かりやすく説明していきます。
「千万無量」とは?
「千万無量」とは数えることが不可能なほど量が多い時に使う言葉です。
人間では把握できない数や天文学的な量に対して使うことが多く、推量することが難しいものも存在します。
「無量」を使った言葉としては「無量大数」があり、こちらは漢字の単位としては最大のものとして有名です。
「森羅万象」とは?
「森羅万象」とはこの世界や宇宙に存在する様々な物事や現象のことを示す言葉であり、その数や存在が無限に広がっていることを表します。
「森羅」は多くの緑豊かな自然や木々を示す言葉であり、「万象」は宇宙や世界に存在する事象を示す言葉です。
「森羅万象」は元々仏教用語であり、今日では色々な表現に対して使われています。
この言葉の類義語としては「有象無象」がありますが、こちらは無意味なものや雑なものを含むという意味からネガティブな言葉として使われるのが特徴です。
「千万無量」と「森羅万象」の違い
「千万無量」は数えることが不可能なほどに大きい様を表す時に使います。
最近ではコンピューター技術の発展によって多数の計算することが可能になりましたが、宇宙にはそれ以上に「千万無量」な数が存在しています。
「森羅万象」は世界や宇宙に存在するありとあらゆる物事や事象を示す言葉です。
「千万無量」の例文
・『千万無量な銀河の星空は我々をいつも魅了するものだ』
・『宇宙には千万無量な規模の存在や事象があるのだろう』
「森羅万象」の例文
・『森羅万象を把握することは不可能だ』
・『人間とコンピューターによって世界の森羅万象が解き明かされつつある』
まとめ
人間の理解を超えた大きさや存在を表す言葉には「千万無量」や「森羅万象」があります。
前者は数が多いことを示しますが、後者はありとあらゆる世界や宇宙の現象を示すのが特徴です。