「運営」と「運用」の違いとは?分かりやすく解釈

「運営」と「運用」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「運営」「運用」の違いを分かりやすく説明していきます。

「運営」とは?

「運営」とは組織や団体や制度といった何らかの目的のために作られた集まりやシステムが、本来の目的を果たせるように機能を発揮させることを指します。

「運営」されるものはなにかの目的を果たすために作られたものですが単純な道具に対しては使われず、人が集まって作られた組織であったり多くの人が関わるようなシステムに関して、それを十全に働かせることを指して使われる言葉です。

そのため個人がどう動いているかを示す文章では使われず、チームや組織などが全体としてどのように動いているか動かされているかについて示す文章で使われます。

制度のような機能的なものを「運営」する場合は制度そのものは集団や組織ではありませんが、制度の対象となる人へ十全に働きかけるためには多くの人手が必要になるので、制度が機能するためのチームを動かすという意味で「運営」が使われます。


「運用」とは?

「運用」とは物や道具を何らかの目的のために用いて機能を発揮させることです。

「運用」という言葉が使われるのは基本的に物や道具ですが、手段に関しても「運用」という言葉が使われます。

なんらかの部隊のように物ではない人の集団を「運用」するという表現がありますが、これはチームとして動かすのではなく一つの手段と見なして活用するので、人の集まりであっても「運営」ではなく「運用」です。

また「運用」は物や道具を上手く使うことなので集団でそういったものを活用することより、個人単位や少人数の手によって使われる場合の表現として、「運用」という言葉が使われることが多いでしょう。

システムや制度に関してはその制度の対象となる人であったりシステムを使える人が、システムや制度を利用者として活用することが「運用」になります。


「運営」と「運用」の違い

「運営」「運用」の違いを、分かりやすく解説します。

何らかの目的のために作られたチームやシステムが目的を果たせるように動かすことが「運営」で、用意されている道具や手段を活かして使うことが「運用」です。

「運営」は基本的に集団によって行われますが、「運用」はそれぞれ個人であったり少人数によって行われます。

制度やシステムに関して「運営」「運用」を使う場合、「運営」はその制度やシステムを作って対象者や利用者に適用させる側の人に使われる言葉であり、「運用」はその制度やシステムを利用する側の人に使われる言葉です。

まとめ

同じ目的のために集まった人で結成された集団をまとめあげ上手く組織として機能を発揮させることが「運営」で、物や道具をうまく利用活用することが「運用」です。

「運営」「運用」がどちらも使われるようなこともありますが、その場合はその機能を維持し発揮させる側なら「運営」、それの機能を利用する側なら「運用」と区別して、どちらの言葉を使うか選びましょう。