「敗戦」と「終戦」の違いとは?分かりやすく解釈

「敗戦」と「終戦」の違いとは?専門用語・業界用語

戦いの終わりを表す言葉として「敗戦」「終戦」があります。

二つの言葉は具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「敗戦」「終戦」の違いを解説します。

「敗戦」とは?

「敗戦」とは、「戦いに敗れること」を意味する言葉です。


「敗戦」の使い方

戦いに負けることもしくは負けて終わることを表す言葉で、一般的には「負け」と同じ意味で使われます。

勝敗の決着がついた時点で状況が決まりますが戦いの内容によってどの時点で「敗戦」になるかは異なります。

スポーツの試合ならルール上で敗戦が規定されていますが、戦闘や戦闘など特にルールのない人同士の争いにおいては敗北しても戦いが継続するケースもあります。

敗れても戦いが続く場合は「敗戦」に当たりません。


「終戦」とは?

「終戦」とは、「戦いが終わること」を意味する言葉です。

「終戦」の使い方

結果に関わらず戦いが終わることを表します。

どのような形で終わりを迎えるかは戦いの内容や種類によって異なりますが、当事者同士が戦いを終わらせることに合意しそれ以上戦いが継続されなくなった状態をもって「終戦」となります。

「敗戦」と「終戦」の違い

「敗戦」「終戦」の違いは「勝敗」です。

どちらも戦いの終わりを意味する言葉ですが「敗戦」が戦いに敗れているのに対し「終戦」は理由とは関係なく戦いが終わる言葉のものを指します。

どちらかが負けた時点で戦いの終わりが決まる場合、敗れた側は「敗戦」「終戦」のどちらも当てはまりますが勝利した側に当てはまるのは「終戦」のみです。

「敗戦」の例文

・『甲子園への夢は一回戦の敗戦で終わった』
・『敗戦から立ち直るのに10年かかった』
・『無条件降伏を受け入れ敗戦が決まった』
・『抵抗が続く限り敗戦とは言えない』

「終戦」の例文

・『終戦記念日を迎える』
・『双方合意の上で終戦が決まった』
・『終戦までの10年間で多くの命が失われた』
・『終戦間際に逆転ホームランが飛び出した』

まとめ

「敗戦」「終戦」は敗北しているかどうかで使い分けられます。

敗者の立場からはほぼ同じ意味ですが他の立場から全く意味が異なるので注意してください。