物事や出来事に対して不安になったり心配する時に使う言葉としては「憂慮」や「懸念」があります。
この記事では、「憂慮」と「懸念」の違いを分かりやすく説明していきます。
「憂慮」とは?
「憂慮」とは実際に起きている物事や出来事がさらに悪くなると思ったり、不安になる時に使う言葉です。
現在進行形の問題やトラブルが続く時や、さらに悪い状況になることに対して心配になる時にも使います。
この言葉に使われている「憂」は心配するという意味であり、心が沈んた時の「憂鬱」という熟語で有名です。
「懸念」とは?
「懸念」とはこれから将来起こりうる物事や出来事に対して心配したり不安になる時使う言葉です。
問題やトラブルになる物事や出来事に対して使うことが多く、状況が悪化する可能性に対して悩むのことも多く存在します。
「懸」という漢字はぶら下がるや引っかかるという意味があり、「念」は心の思いや注意という意味があります。
この2つを合わせたものが「懸念」であり、注意や心掛かりが続くという意味になります。
「憂慮」と「懸念」の違い
「憂慮」は過去に起こった出来事や物事、あるいはそれらから推測される事態に対して不安になるのが特徴です。
現在進行形で悪化している問題やトラブルに対して心配する時にも使います。
「懸念」はこれから将来起こりうる出来事や物事に対して心配したり不安になる時に使います。
「憂慮」の例文
・『戦争によって憂慮すべきエネルギー問題が発生しています』
・『フェイクニュースによる悪影響はもっと憂慮されるべきだと思います』
「懸念」の例文
・『来年に起こるイベントの懸念事項を考えています』
・『懸念していた案件ですが、無事に解決しました』
まとめ
「憂慮」や「懸念」は色々な出来事や物事に対して心配したり不安になる時に使う言葉です。
「憂慮」は特に現在進行形の出来事や事件に対して使う言葉であり、「懸念」はこれから先に起こることに対して使います。