「予感」と「虫の知らせ」の違いとは?分かりやすく解釈

「予感」と「虫の知らせ」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「予感」「虫の知らせ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「予感」とは?

「予感」は、これから起こるかもしれないという事態について感じ取ることです。

ちなみに、「予感」は、感じ取ることが重要なポイントで、予想したりすることではありません。

あくまでそう感じ取るという姿勢が重要で、第6感というあやふやなもので感じ取るのが「予感」です。


「虫の知らせ」とは?

「虫の知らせ」は、悪いことが起きるだろうなと予想することを意味します。

日本では、昔から、悪いことが起きるかもしれないという事態においては、人間の体内に虫がいてその虫が教えてくれるという考えがあり、「虫の知らせ」は、悪いことのみ限定して虫が教えてくれるという意味です。

よって、人間の体内にいる虫は、危険なこととか悪いことには敏感に知らせるのですが、良いことは教えてくれないのでよいことについては、スルーするのが人間の体内にいる虫だという考えでよいでしょう。


「予感」と「虫の知らせ」の違い

両者は、「予感」は、悪いことだろうとよいことだろうとこれから起きるかもと感じ取ることですが、「虫の知らせ」は悪いことが起きるという限定的な意味です。

つまり、「虫の知らせ」は、良いことが起きるという意味では使用されず、悪いことのみが起きると予見することです。

「予感」の例文

・『嫌な予感が的中する』
・『よいことが起きる予感がする』

「虫の知らせ」の例文

・『虫の知らせにより悪いことが起きると予見した』
・『祖母が言う虫の知らせはたいてい外れる』

まとめ

「予感」については、悪いことだろうとよいことだろうと起きるだろうなと感じ取ることです。

感じ取るというのが「予感」「予感」は、あくまで考えてそうなるなと予想するのではなく、肌で感じ取る直感のようなものを意味します。

一方、「虫の知らせ」は、人間の体内に悪いことが起きた際に騒いで知らせる虫がいるということで「虫の知らせ」は悪いことのみが起きるかもしれないと教えてくれる存在を意味します。

ただ、実際には人間の体内にそのような虫はおらず、寄生虫もいないので昔の人の考え方があくまで、悪いことを予想したのが虫だというだけです。