この記事では、「余談」と「予断」の違いを分かりやすく説明していきます。
「余談」とは?
「よだん」と読み、用件以外の本筋を離れた話のことをいいます。
話の流れを変えるときに、「余談はさておき、本題に入りましょう」などと、使います。
「余談」の使い方
本筋とは違う話をするときや、話がそれてしまったときなどに使用します。
「余談ですが、昨日見た夢の話をします」などと、前置きとして使う場合もありますし、「余談はともかく」などと、話を変えるときにも使います。
「予断」とは?
「よだん」と読み、前もって判断すること、予想をたてることを指します。
前もって判断することが出来ない時に、「予断を許さない状況です」などと、使います。
「予」には、あらかじめ、かねてなどという意味があります。
「断」には、きめる、さばく、さだめるなどの意味があります。
よって、あらかじめさばく、判断するという意味になります。
「予断」の使い方
状況が逼迫していたり、変化が激しい時などに、「予断を許さない状況だ」のように使用します。
ほとんどの場合、状況が悪化する可能性があるときに使用します。
ちなみに、「予断を許す」という言い方はしません。
「余談」と「予断」の違い
どちらも、「よだん」という読み方をしますが、意味は全く違います。
「余談」は、文字通り、余った話、本筋とは関係のない話という意味になります。
それに対して、「予断」は、あらかじめ判断することが出来ないという意味になります。
使われる場面も、「余談」は、本筋からそれた余計な話を指すので、平和な状況で使うことが多いのに対し、「予断」は緊迫した状況で使われることの多い言葉です。
「余談」の例文
・『余談ですが、体育の先生と国語の先生が以前、恋人同士だったことを知っていますか』
・『結婚式のスピーチで、余談ですがと前置きしてから10分以上も話している来客がいます』
「予断」の例文
・『責任者は、予断を許さない状況だと言いました』
・『電力不足は当分続くと思われます。予断を許す状況ではありません』
まとめ
「余談」と「予断」は、読み方は同じですが、意味は全く違います。
違いを知って、役立ててください。