爬虫類のような姿をした架空の生物を指す言葉として「ドラゴン」と「龍」と「竜」がありますがどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「ドラゴン」と「龍」と「竜」の違いについて解説します。
「ドラゴン」とは?
「ドラゴン」とは、「伝説やファンタジー作品などに登場する爬虫類のような姿をした架空の生物」を指す言葉です。
「ドラゴン」は一般的に恐竜のような姿で描かれる想像上の生き物を指します。
鱗に覆われたからだと強力な牙を備える人間などものともしない強力な生物として描かれることが多い「ドラゴン」は実際には存在しない想像上の生物です。
現実世界にも「ドラゴン」の名を冠する生き物はいますがもともとは架空の存在として「ドラゴン」が広まっていた後によく似た生物が見つかったことから名付けられただけで生物としての直接的な関連性はありません。
「ドラゴン」はいわゆるモンスターの一種ですが圧倒的な力だけでなく知恵ある生物として描かれることが多く、神の使いや世界の管理者など人間よりも上位存在として登場する作品も少なくありません。
ロールプレイングゲームの普及により多くの人々の間でイメージが共有されていますが作品により「ドラゴン」の姿や立場は大きく異なります。
「ドラゴン」の例文
・『勇者がドラゴンを退治するゲームをプレイする』
・『ドラゴンといえば口から炎を吐くというイメージが強い』
「龍」とは?
「龍」とは、「古代中国で想像された架空の生き物」を意味する言葉です。
古代中国ではさまざまな架空の生き物や伝説上の生物が想像されました。
「龍」もそのような想像上の生き物です。
「蛇のような長い体にするどいツメが生え足を持ちワニのような口とシカのような角を備えた神聖な生き物」が「龍」であり強大な力をふるい天候や自然をも操る超常的な存在とされている生物です。
「龍」は神聖な生き物であり神や精霊のように崇拝の対象となっています。
川や滝など水を司り人々に益をもたらす瑞獣でありながら怒りにふれると恐ろしい被害を引き起こす強大な力の象徴でもあります。
「龍」の例文
・『東洋において龍は権力や栄光の象徴とされている』
・『中国の芸術品には龍をモチーフにしたものが多い』
「竜」とは
「竜」とは、「主に西洋で知られている爬虫類のような見た目をした架空の生物」を意味する言葉です。
爬虫類のような体に翼を備え強大な力で暴れまわる野蛮な生き物というのが「竜」の一般的なイメージです。
架空の生物である「竜」はもともとは力や勇気の象徴でしたが宗教的な理由により異端に力を貸す邪悪な生物とみなされるようになり現在につながる暴力をふる野蛮な生き物というイメージが定着しました。
多くは四足ですが翼で空をとぶことも可能で家畜を食い荒らしたり人を襲ったりなど本能の赴くままに暴れるやっかいな存在です。
「竜」の例文
・『騎士が龍を退治する物語を読む』
・『竜退治には聖剣が使われるのが定番だ』
「ドラゴン」と「龍」と「竜」の違い
「ドラゴン」は爬虫類のような姿をした架空の生物を指す総称です。
「龍」と「竜」はどちらも「ドラゴン」に含まれ東洋風の「ドラゴン」が「龍」、西洋風の「ドラゴン」が「竜」にあたります。
まとめ
「ドラゴン」と「龍」と「竜」はどれも架空の生物を指す言葉ですがそれぞれ指しているものが異なります。
姿形を見てどれに当てはまるのか判断してください。