この記事では、「LP」と「EP」と「SP」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じように見える3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「LP」とは?
「LP」は「long play」という英語表記の略語となります。
「LP」は、「直径12インチのレコードで、片面に25分ほど録音できるもの」という意味があります。
両面で、50分ほど録音できるため、約10曲収録でき、アルバムなどと呼ばれることがありました。
「LP」の言葉の使い方
好きなミュージシャンが、ヒットソングを集めたレコードを発売したため購入することを決めた場合は、「大好きなミュージシャンのヒットソングを収録した、LPを購入する」などという文章にできます。
「EP」とは?
「EP」は「extended play」という英語表記の略語となります。
「EP」は、「直径7インチほどのレコードのことで、片面に5分から8分ほど録音できるもの」という意味があります。
片面はA面と呼ばれ、流行歌が収録され、もう片側はB面と呼ばれ、カップリング曲が収録されるのが主流でした。
「EP」の言葉の使い方
ラジオを聴いていたら、気になる音楽がかかったので、調べてそのレコードを購入する場合は、「ラジオで耳にしたヒット曲のEPを購入する」などという文章にできます。
「SP」とは?
「SP」は「standard play」という英語表記の略語となります。
「SP」は、「初期のレコードのことで、直径が10インチで片面3分、12インチで、片面5分ほどのもの」という意味があります。
「SP」の言葉の使い方
実家の物置で古いレコードを見つけ、それが初期のレコードだった場合は、「物置でSPを見つけた」などという文章にできます。
「LP」と「EP」と「SP」の違い
「LP」と「EP」と「SP」には、レコードの名前という共通点があります。
ただし、それぞれ、大きさや収録時間などに違いがあります。
まず、「SP」は初期のレコードのことを意味します。
大きいわりに、収録できる時間が短いという特徴があります。
一方で、「EP」は、基本的に2曲収録でき、シングル曲と呼ばれる一押しの曲が収録され、販売されていました。
ヒット曲を求めて、ミュージシャンのファン以外の人も購入するなど、広く普及した物が珍しくありません。
一方で、「LP」には、10曲ほど収録されるため、アルバムと呼ばれ、ミュージシャンのファンが購入するレコードとして親しまれていました。
また、「SP」のサイズは、10インチ、12インチなのに対して、「EP」は7インチ、「LP」は12インチと、サイズの違いもあります。
また、回転速度にも違いがあり、「SP」は、一分間に78回転、「EP」は45回転、「LP」は33と三分の一回転という違いがあります。
まとめ
「LP」と「EP」と「SP」の違いについて見てきました。
3つの言葉にはそれぞれ意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、レコード収集を趣味にした場合でも、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。