天気が良くないことを意味する言葉として「天候不順」と「天候不良」があります。
この二つは具体的にどのように使い分ければ良いのでしょうか。
今回は、「天候不順」と「天候不良」の違いを解説します。
「天候不順」とは?
「天候不順」とは、「悪い天気が継続すること」を意味する言葉です。
「天候不順」の使い方
天候の様子が順調でないことを表す言葉で、ある程度の期間悪い天気が続くときに使います。
梅雨の時期などは一週間ずっと雨が続くことも珍しくありません。
そのようにある程度長い期間を対象にしたとき崩れる日が多く天候が順調とは言えない様子を刺して「天候不順」と表現します。
不順には順調ではないという意味があるので晴れの日が多い梅雨など「例年の天気と一致していない」という意味でも使われます。
「天候不良」とは?
「天候不良」とは、「天気が悪いこと」を意味する言葉です。
「天候不良」の使い方
雨や風など悪い空模様を指す言葉で、野外活動するのに不向きな天候を指します。
対象にする期間は短く基本的には1日よりも短い期間を対象に用いられる表現です。
基本的には強い雨や風などの天気を指しますが、特定の目的に対して良くない天気の場合も「天候不良」という言葉が相対的な意味合いで使われます。
例えばある程度強い風が必要なヨット競技では風のない穏やかな天気が「天候不良」にあたります。
「天候不順」と「天候不良」の違い
一定期間悪い天気が続くことを「天候不順」、その時の天気が悪いことを「天候不良」といい対象とする期間の長さで区別しています。
「天候不順」の例文
・『天候不順による作物の影響が心配だ』
・『天候不順のせいで工事に遅れが生じている』
「天候不良」の例文
・『天候不良で試合が中止になった』
・『高速道路は天候不良により速度規制がかけられている』
まとめ
「天候不順」と「天候不良」はどちらも天気の悪さを指す言葉ですが対象にする期間が異なります。
ニュースや気象情報でもきちんと使い分けられているので正しい使い方を意識してください。