この記事では、「修飾語」と「被修飾語」の違いを分かりやすく説明していきます。
文法を勉強していきましょう。
「修飾語」とは?
修飾語とは「どのように」をあらわす、文の働きのこと。
シンプルな文に、分かりやすさを付け加えている飾り言葉です。
「いつ」「どのように」「誰の」「どのくらい」など、その人やその物の状態をくわしく言い添えている文節になります。
例えば「午前中に学校に行った」というと「いつ」にあたる「午前中に」が修飾語です。
そして「青い鳥がさえずっている」という文なら「どのように」の「青い」にあたるのが修飾語です。
また「私の猫が鳴いている」というと「誰の」にあたる「私の」が修飾語となります。
このようにその物の状況を、つまびらかに教えてくれるものが修飾語です。
そのため長い文によっては、いくつも修飾語が入っている文章もあります。
「被修飾語」とは?
被修飾語とは、修飾語が掛けられている言葉のこと。
被修飾語の「被」には「受ける・おおいかぶさる」という訳があります。
そのため被修飾語は修飾語をからだ全体で、受けとめる働きをしています。
「修飾語をキャッチしている言葉」を被修飾語といいます。
例えば「午前中に学校に行った」という文では「午前中に」と「学校に」が修飾語となります。
そしてこの言葉を受けとめている「行った」が被修飾語です。
さらに「青い鳥がさえずっている」だと「青い」が修飾語、そして「鳥が」が被修飾語になります。
修飾語と被修飾語はセットになっている、仲良しのペアです。
最初は難しく思えますが何度も数をこなしているうちに、調子がつかめるようになります。
「修飾語」と「被修飾語」の違い
どちらも苦手意識を持ちやすい単元です。
「修飾語」と「被修飾語」の違いを、分かりやすく解説します。
・投げる修飾語、受けとめる被修飾語
「修飾語」と「被修飾語」は、文字も似ているので間違えやすいです。
修飾語はある言葉を、飾り立てる働きをします。
主語と述語をサポートする役目をしていて、文に華やかさを加えている文節です。
「どのように」「どのくらい」など、物の様子や程度をあらわします。
そして被修飾語は修飾語によって、飾られている言葉です。
修飾語がかぶさっている、受け身の文節が被修飾語です。
端的に言うと、かけているものが修飾語、キャッチしているのが被修飾語となります。
また修飾語には、連体修飾語と連用修飾語があります。
連体修飾語は体言を修飾しているもの。
連用修飾語は用言を修飾しています。
体言は名詞や代名詞をあらわし、用言は形容詞や動詞をいいます。
余力があったら、こちらも覚えておきましょう。
まとめ
「修飾語」と「被修飾語」の違いを分かりやすくお伝えしました。
修飾語とは飾り立てる言葉のこと。
「どのように」など状態をあらわす文節です。
そして被修飾語は修飾語が、かけられている言葉のこと。
修飾語によって深い説明がくわわった文節をいいます。
国語力に活かしてみてください。