この記事では、「周波数」と「振動数」の違いを分かりやすく説明していきます。
理科にまつわる語を学んでいきましょう。
「周波数」とは?
周波数とは、1秒間にどのくらい波が出現するか表示したもの。
単位は「HZ(ヘルツ)」です。
科学の実験で用いる難しい用語に思えますが、実際は日常生活で大活躍しています。
日本では静岡県の富士川より東が50ヘルツ、富士川より西を60ヘルツとしています。
同じ国でありながら、異なる周波数の電気が流れているのです。
たとえば北海道に住んでいる人が電化製品を持って、九州地方に引っ越ししたとします。
東日本と西日本では周波数が異なるので、お気に入りの冷蔵庫や洗濯機が故障してしまうこともあります。
このように同じ国内なのに周波数が異なっているのは、電気をつくるマシーンの製造元が異なっていたからです。
東日本はドイツ製、西日本はアメリカ製の発電機械に頼ってしまったため、結果として周波数のちがうエリアが生まれてしまったのです。
このような国は世界でも、とても珍しい現象となっています。
「振動数」とは?
振動数とは1秒間に、どのくらい揺れ動くのかあらわした数値です。
色々な揺れをしめした言葉で、単位は「HZ(ヘルツ)」となります。
例えば、光の振動数について考えたとします。
光は動いていないように思えますが、実はとても速いスピードで振動しています。
そのスピードをあらわそうとすると、1秒間になんと500兆回となります。
また同じように音も、見えないけれども揺れています。
音楽室には色々な楽器がありますが、音が高くなる楽器ほど大きく揺れて振動数も高くなります。
そして音が低い楽器ほど、揺れが低く振動数も低くなります。
光や電気、音などの揺れをあらわす単位が振動数です。
振動数は色々な「変化」を表現しています。
「周波数」と「振動数」の違い
どちらも似ているので、区別をつけるのが難しいです。
「周波数」と「振動数」の違いを、分かりやすく解説します。
・周波数と振動数は同じもの
「周波数」と「振動数」は、実は同じものです。
周波数は電気の波をあらわします。
1秒間にどのくらい波ができるか、測定したものが周波数です。
そして振動数は「揺れ」に着目した値です。
振動数は光、音、電気と色々な揺れをあらわします。
とても幅広く使われていますが「電気の揺れ」を例えるときは、周波数と振動数は同じものを指します。
ちなみに周波数と聞いて思い浮かべるのが、ラジオの周波数です。
全国に色々なラジオ局があるのは、それぞれ違う周波数を出して電波を送っているからです。
周波数も振動数も、私たちの身近にある親しみやすい科学です。
まとめ
「周波数」と「振動数」の違いを分かりやすくお伝えしました。
周波数とは1秒間における、電気の波をあらわします。
そして振動数もほぼ同じ意味があり、電気と光そして音の揺れを含みます。
周波数と振動数は家電やラジオなど、幅広い実生活に役立っています。