「虚像」と「実像」の違いとは?分かりやすく解釈

「虚像」と「実像」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「虚像」「実像」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「虚像」とは?

「虚像」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「虚像」「きょぞう」と読みます。

「虚像」は、「物体から出た光線が、鏡やレンズなどによって発散させられる時、その発散光線によって、実際には物体があるように結ばれる像」という意味があります。

また、ここから転じて、「実際とは異なる、作られたイメージ」という意味があります。

一般的には、後者の意味で「虚像」という言葉を使います。

例えば、ある芸能人が、テレビで知られているイメージと、自分の本当の姿がかけ離れていることに、嫌気が咲いているかもしれません。

そのため、信頼できる人に対しては、「テレビの私は、マスコミによって作られた虚像に過ぎない」などと、自分の心情を文章にするかもしれません。

また、人気者になりたい人が、SNSなどに投稿する写真を捏造し、実際と異なる自分の良いイメージを、見ている人に植え付けようとするかもしれません。

この場合は、「SNSで虚像を見せて、人気者になろうとする人」などという文章にできます。


「実像」とは?

「実像」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「実像」「じつぞう」と読みます。

「実像」は、「反射や屈折した光が、実際に交わって作る像のことで、凸レンズや凹面鏡では、焦点より外側に物体を置いた時に生じるもの」という意味があります。

また「実像」には、「人や物事の、表面的な名声、評判、うわさなどから知ることができない本当の姿」という意味があります。

一般的には、後者の意味で使われています。

例えば、立派な人だとはやし立てられている人がいて、自分の本当の姿とは、まるで違うと感じられるかもしれません。

このような場合は、「私の評判は、実像とはかけ離れてしまっている」などという文章にできます。

また、歴史上の人物の資料が少なく、実際にどのような人だったか分からないということがあるかもしれません。

このような場合は「歴史的に有名な人物だが、資料が少なく、実像がまるで分らない」などという文章を作ることができます。


「虚像」と「実像」の違い

「虚像」「実像」の違いを、分かりやすく解説します。

「虚像」には、「実際とは異なる、作られたイメージ」という意味があります。

一方で「実像」には、「人や物事の、表面的な名声、評判、うわさなどから知ることができない本当の姿」という意味があります。

このように、「虚像」は、「作られたイメージ」なのに対して、「実像」「本当の姿」を意味するという違いがあり、「虚像」「実像」は反対語になります。

まとめ

「虚像」「実像」の違いについて見てきました。

2つの言葉は反対の意味を持つ反対語であることが分かりました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。