この記事では、「玉子焼き」と「出汁巻き卵」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気を持つ、この2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「玉子焼き」とは?
「玉子焼き」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「玉子焼き」は「たまごやき」と読みます。
「玉子焼き」は、「溶いた鶏卵を、植物性油を引いた調理器具で焼き上げた、日本の料理」という意味があります。
卵とフライパンを使った料理の総称という意味がありますが、一般的には、「厚焼き玉子」を意味することが多くなります。
「厚焼き玉子」は、四角い専用のフライパンで、厚みのある方形に巻き上げて、成型する卵料理になります。
この四角い玉子焼きようのフライパンは、江戸時代の中期にはあったとされています。
「玉子焼き」は、お弁当の定番のおかずとして知られていて、運動会や遠足などのハレの日のおかずとしても人気があります。
「玉子焼き」は塩や胡椒をきかした、ご飯のおかずタイプのものと、砂糖をきかした、甘いタイプのものがあり、関東地方では甘いタイプの「玉子焼き」が好まれます。
「出汁巻き卵」とは?
「出汁巻き卵」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「出汁巻き卵」は「だしまきたまご」と読みます。
「出汁巻き卵」は、「玉子焼きにだし汁を加えて焼き上げたもの」という意味があります。
溶いた鶏卵をフライパンで、方形に巻き上げて成型する卵料理を「玉子焼き」または「厚焼き玉子」と呼びますが、これにだし汁を加えたものが「出汁巻き卵」になります。
だし汁を加えている分、「玉子焼き」と比べて、やわらかい仕上がりになっています。
関西地方では「出汁巻き卵」の人気が高く、「出汁巻き卵」を主菜として、ご飯や味噌汁がついてくる、「出汁巻き卵定食」が、外食で提供されています。
「出汁巻き卵」を作るための四角いフライパンは、長方形をしていて、関西式のものとされています。
焼き上がり後に、巻きすで形を整えて、完成します。
「玉子焼き」と「出汁巻き卵」の違い
「玉子焼き」と「出汁巻き卵」の違いを、分かりやすく解説します。
「玉子焼き」は、「溶いた鶏卵を、植物性油を引いた調理器具で焼き上げた、日本の料理」という意味があります。
狭義では、「厚焼き玉子」を意味します。
一方で「出汁巻き卵」は、「玉子焼きにだし汁を加えて焼き上げたもの」という意味があります。
このように、どちらも卵料理という共通点があります。
ただし、「玉子焼き」に「出汁」を加えたものが「出汁巻き卵」になります。
「出汁」が入っていれば、「出汁巻き卵」になり、入っていなければ「玉子焼き」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「玉子焼き」と「出汁巻き卵」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。