「おこわ」と「赤飯」は違う食べ物なのか。
この記事では、「おこわ」と「赤飯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おこわ」とは?
「おこわ」にはもち米が使用されています。
一般的な白米に使用されるうるち米とは異なり「もち米」の食感はもちもちとした食感で甘みが強い点が特徴です。
そんな、もち米を使用し炊き上げたもの全般を「おこわ」と言います。
もち米は一般的なうるち米とは異なり昔から非常に高価なお米です。
そんな高価なお米を使って炊く「おこわ」は、お正月やお祝い事、お祭りなどで今もなお食べられています。
また、季節に応じた「おこわ」もあり、山菜おこわや栗おこわ、五目おこわ、キノコおこわ、銀杏おこわなど、様々な食材を用いた「おこわ」が人気です。
今では実際に自宅で炊くといった家庭は減ってきているものの、こういった季節の「おこわ」は手軽にお店で購入することが可能です。
「赤飯」とは?
「赤飯」にはもち米が使用されています。
一般的な白米に使用されるうるち米とは異なり「もち米」の食感はもちもちとした食感で甘みが強い点が特徴です。
そのため、基本的に使用されているお米の種類は「おこわ」と同じです。
そのうえで「赤飯」はより特別な日に食べるものとして生まれました。
お祝い事やご祝儀用として多く食べられています。
「赤飯」には小豆が入っており、赤く染まっている点が大きな特徴です。
その赤色からめでたさを表現することができることから、お祝い事などの席には今でも欠かせない食べ物となります。
「おこわ」よりも、より特別な日。
お祝い事などの日に食べられているものが「赤飯」なのです。
結婚式や初節句、入学式などの節目のおめでたい席で赤くて華やかな見た目の「赤飯」は欠かすことができないものとなります。
「おこわ」と「赤飯」の違い
「おこわ」と「赤飯」に用いられているお米はもち米です。
同じもち米を使って炊き上げたご飯であるという点では全く同じものとなります。
もち米は昔から貴重なお米だったということもあり特別な日にしか食べることができないといった共通点もあります。
そのうえで「赤飯」には必ず小豆が用いられ赤く染まったご飯を指します。
一方、「おこわ」は、どのような食材を使用していても「おこわ」です。
栗や豆、サツマイモや銀杏、キノコなど様々な食材を使用した「おこわ」があり、もち米に季節の食材等を入れて一緒に炊き上げれば、すべて「おこわ」となります。
そのため、「赤飯」も「おこわ」の一種ということになります。
そのうえで、より特別なものだということから、「赤飯」という言葉で慣れ親しまれています。
まとめ
「おこわ」と「赤飯」は同じもち米を使ったご飯であり基本的に同じ食べ物です。
簡単に言えば「おこわ」というもち米を用いたご飯があり、その中のひとつに小豆を入れた「赤飯」という種類のご飯があるということです。
そして、その「赤飯」は一般的な「おこわ」よりもよりお祝い事などめでたい時に欠かすことのできないものだということになります。