食欲がないような時、また酒などを飲んだ後などに食べるのが「ところてん」というものです。
それでは、この「ところてん」とはどういう意味でしょうか。
また、「寒天」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ところてん」と「寒天」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ところてん」とは?
「ところてん」とは、「心太」と記述されることもあり、天草と呼ばれる海藻の一種を乾燥させ、煮て溶かしたものを型に入れて冷やして固めた食べ物です。
弾力があり、乳白色で、関東や中国地方では、お酢と和がらしをつけて食べますが、関西地方では、黒蜜などをかけて食べます。
「ところてん」が固まるのは、天草に含まれるセラチン質が固まるからです。
弾力があり、白くカロリーがありそうですが栄養はほとんどありません。
しかし、食物繊維なので、腸にはよい食べ物です。
「寒天」とは?
「寒天」とは、前述の「ところてん」を通常は冬に外に出して凍結と融解を繰り返し、最後に乾燥させた食べ物のことを言います。
通常は乾燥した状態からお湯で溶かして冷やして固めたものを食べます。
作り方を見る限り、よく即席味噌汁などの製法として確立している「フリーズドライ製法」を自然のなかで行った形であると言えます。
「ところてん」と「寒天」の違い
「ところてん」と「寒天」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、天草という海藻から作られたゼラチンのような食べ物であることは同じですが、そもそも作り方や食べ方が違います。
前述のように、乾燥した天草を溶かして固めたのが「ところてん」であり、それを凍らせた上で乾燥させたのが「寒天」です。
したがって、「ところてん」の加工食品が「寒天」ということになります。
まとめ
この記事では、「ところてん」と「寒天」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、もともと原料も同じで、ゼラチン質なので、その食感を楽しむのが良いでしょう。
また、カロリーもほぼゼロで、繊維を含んでいるので、体には良いでしょう。