この記事では、「どおりで」と「どうりで」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どおりで」とは?
「どおりで」とは、「以前の状態と同じであること」を意味する言葉であり、漢字では「通(どお)りで」と表記されます。
「どおりで」の使い方
「どおりで」は「予想どおりで」(=予想と同じ状態)や「今までどおり」(=これまでと同じ状態)のような形で使われています。
「どうりで」とは?
「どうりで」とは、「そうなる道理を理解して納得する」や「そうなるのは当然のことだ」などの意味合いを表す言葉であり、漢字では「道理で」と表記されます。
「道理で」の使い方
「どうりで」は「どうりでそうなるわけだ」(=なるほど、そうなるのは当然だ)のような形で使われています。
「どおりで」と「どうりで」の違い
「どおりで」=「通りで」は主に「以前の状態と同じであること」という意味を表し、「どうりで」=「道理で」は「そうなる道理を理解して納得する」、「そうなるのは当然のことだ」という意味を表します。
平仮名表記だと違いが分かりづらいですが、漢字になおすと違いのイメージがより把握しやすいでしょう。
「どおりで」の例文
・『彼の当初の予想どおりで、株価が急騰した』
・『他人に何を言われようとも、彼女は今までどおり自分のスタイルを貫いた』
「どうりで」の例文
・『基盤の一部が劣化していた、どうりで機械の調子が悪いわけだ』
・『彼は管理職を歴任している、どうりで判断が適格なわけだ』
まとめ
「どおりで」は主に「以前の状態と同じであること」という意味で用いられます。
対して、「どうりで」は「そうなる道理を理解して納得する」、「そうなるのは当然のことだ」という意味で用いられます。
平仮名表記のままだとイメージが掴みにくいので、「どおりで」=「通り」と「どうりで」=「道理で」として、それぞれ漢字表記でイメージを掴むようにするのがおすすめです。