「体脂肪」と「中性脂肪」の違いとは?分かりやすく解釈

「体脂肪」と「中性脂肪」の違い専門用語・業界用語

健康関連の話題でよく見かける「体脂肪」「中性脂肪」は、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「体脂肪」「中性脂肪」の違いを分かりやすく説明していきます。

「体脂肪」とは?

「体脂肪」【たいしぼう】とは、体内にため込まれた「脂肪」のことです。

脂肪は、生物の体を構成する成分のひとつで、生物が生きていくための重要なエネルギー源になるものです。

「体脂肪」は、主に脂肪細胞のかたちで皮下や内臓に貯蓄され、皮膚の下に貯蓄されるものは「皮下脂肪」と、内臓に貯蓄されるものは「内臓脂肪」と呼ばれます。

食事から摂取する糖質、たんぱく質、脂質の一部が体内で「体脂肪」に作り替えられて体内に蓄積され、活動などでエネルギーが必要なときエネルギー源として燃焼されたり、ホルモンの分泌に用いられたりします。

また、柔らかくてクッション性があるので内臓を保護する役割があるほか、保温して体温の低下を防ぐはたらきもしています。

「体脂肪」は、このように生物が生きていくために欠かせないものです。

ただし、必要以上に蓄積すると「肥満」をまねき健康を害します。

健康を維持するため、体に蓄積する「体脂肪」の割合、いわゆる「体脂肪率」は適正値を維持することが推奨されています。

過食や運動不足は容易に「体脂肪」の蓄積を招くので、日頃から栄養バランスの取れた食生活と適度な運動を心がけ、体脂肪率が適正な標準体型を目指すことが理想です。


「中性脂肪」とは?

「中性脂肪」【ちゅうせいしぼう】とは、常温でも固体の状態を維持している、中性の性質を持つ脂肪のことです。

生物の体内に蓄積される「体脂肪」の多くを占めるもので、一般には、エネルギー源として血液中に含有される脂肪を指します。

また、トリグリセリドとも呼ばれ、食品では油脂、肉や魚などにも含まれています。

体内では、食事から摂取した糖質、たんぱく質、脂質の一部が「中性脂肪」に作り替えられ、活動でエネルギーが必要になった時に燃焼されてエネルギーに使われていきます。

食べ過ぎによって糖質、たんぱく質、脂質をとり過ぎてしまうと「中性脂肪」に作り替えられる量が増え、血液中の「中性脂肪」が増えることで動脈硬化などの生活習慣病が起こりやすくなります。

また「中性脂肪」が増えすぎると「皮下脂肪」「内臓脂肪」となって体にも蓄積され、肥満や脂肪肝の原因にもつながってしまいます。

現代人の生活スタイルでは容易に蓄積されやすいため、意識して食生活のコントロールをすることが求められています。


「体脂肪」と「中性脂肪」の違い

「体脂肪」「中性脂肪」の違いを、分かりやすく解説します。

「体脂肪」はエネルギー源として体内に蓄積される脂肪です。

「中性脂肪」は中性の性質を持つトリグリセリドという脂肪のことで、一般には血液中に含まれる脂肪を指します。

「中性脂肪」「体脂肪」の一種であり、「体脂肪」は体に付く「皮下脂肪」「内臓脂肪」の総称になります。

まとめ

「体脂肪」は体に付く脂肪の総称で、増え過ぎは肥満や生活習慣病を招きます。

「中性脂肪」はその一種で血液中に含まれる脂肪と覚えておきましょう。