この記事では、「引力」と「重力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「引力」とは?
「引力」とは物質と物質がお互いに引き合う力を指します。
まず基本的に全ての物質はその質量に応じてお互いに引き寄せ合う力があり、質量が大きければ大きいほどその引き合う力は大きくなるというのが万有「引力」であり「引力」の代表です。
またそういった質量によるものだけではなく磁石は磁力によってN極とS極が引かれ合いますが、その引かれ合う力もまた「引力」になります。
こういった物体同士が引き合う力が発生していればそれが何由来の力かに関係なく「引力」です。
「重力」とは?
「重力」とは星が持っている星の上にある物を星へと引き寄せる力です。
「重力」は質量によって発生する「引力」と自転によって発生する遠心力が合わさってできています。
そのため「重力」は星の大きさや自転の速度の違いから星ごとに千差万別です。
地球で「重力」という場合は地球が持っている「重力」が基本であり基準となります。
「重力」の単位である1Gは地球上で特殊なことをしていない場合に等しい「重力」です。
「引力」と「重力」の違い
「引力」と「重力」の違いを、分かりやすく解説します。
物同士がお互いに引き合う力が「引力」で星がその上にあるものを引き寄せる力が「重力」です。
「引力」はどのようなものであっても持っている力ですが、それがどれだけ強くても星でなければ「重力」とは言いません。
また「重力」は「引力」と遠心力によってできている力であり恒星も惑星も衛星も持っています。
まとめ
地球上で生活していると最も身近に感じる「引力」は地球の「引力」なので、地球がその上のものを引っ張る力である「重力」と混同してしまいがちになります。
ですが「引力」は星以外でも持っている力ですし質量以外の要素で引き合う力も指すという点と、「重力」は「引力」に遠心力を加えた力という点が「引力」と「重力」の違いです。