老後資金の解決手段として「リバースモーゲージ」と「ハウスリースバック」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「リバースモーゲージ」と「ハウスリースバック」の違いについて解説します。
「リバースモーゲージ」とは?
「リバースモーゲージ」とは、「現在住んでいる自己所有の不動産物件を担保に資金を借り入れ死亡時に物件を売却して精算する老後資金調達方法」を意味する言葉です。
「リバースモーゲージ」の使い方
高齢者にとって老後資金の調達は重要な問題です。
老後に備えて2千万円の貯金が必要、という資産が発表されたのは記憶に新しいところですが現実問題として十分なろう号資金を持っていない高齢者は少なくありません。
マイホームはあるので住むところには困っていないが老後資金には余裕が無い、という高齢者の悩みを解決してくれる仕組みが「リバースモーゲージ」です。
「リバースモーゲージ」を簡単に説明すると「マイホームを担保にお金を借りて死亡時に一括返済する仕組み」です。
高齢者にとってマイホームは最も高額の資産ですが売却してしまうと住むところが亡くなってしまいます。
「リバースモーゲージ」は売ることができないマイホームという資産に着目した仕組みで、生きている間は資金を融資し高齢者が死亡し住むところが必要なくなった時点で物件を売却し売却金でこれまでの融資金を精算します。
「ハウスリースバック」とは?
「ハウスリースバック」とは、「高齢者が所有しているマイホームを買取りその物件を賃貸として元所有者に貸し出すことで必要なお金を調達する方法」を意味する言葉です。
「ハウスリースバック」の使い方
「ハウスリースバック」を簡単に説明すると「マイホームを売却しお金を調達しながら同じ家に賃貸物件とし住み続ける仕組み」です。
「ハウスリースバック」ではマイホームをいったん売却するのでその時点での評価額に見合った売却額を一括で受け取れます。
通常はマイホームを売却した時点で引っ越さなければいけませんが「ハウスリースバック」はそのまま同じ家に住み続けられるのが最大の特徴です。
家を購入する側も投資用物件として活用する場合は入居者を探す必要がありますが元所有者がそのまま家賃を払って住み続けるのであれば入居者を探すコストが不要になります。
売却側には売却金を受け取りながら暮らしを買えないで住むというメリットが、購入側としては優良な入居者付きで物件が購入高ニュできるというメリットがあります。
「リバースモーゲージ」と「ハウスリースバック」の違い
「リバースモーゲージ」と「ハウスリースバック」の違いは「所有権」です。
「リバースモーゲージ」はマイホームを担保に融資を受け清算金を用意するために売却するのは死亡後なので所有権はそのままです。
「ハウスリースバック」では物件を売却してからあらためて賃貸契約を結んで住み続けるので所有権は購入者へと移転します。
どちらも自宅物件を活用した老後資金調達方法ですが「リバースモーゲージ」が融資であるのに対し「ハウスリースバック」は不動産取引という違いがあります。
「リバースモーゲージ」の例文
・『リバースモーゲージで老後資金を用意する』
・『死亡時に自宅を売却するリバースモーゲージは相続でもめる心配がいらない』
・『子どもに迷惑を掛けたくなかったのでリバースモーゲージを利用する』
・『リバースモーゲージは金利に注意が必要だ』
「ハウスリースバック」の例文
・『ハウスリースバックについて検討する』
・『自宅を手放すハウスリースバックでは立ち退きについての取り決めが重要である』
・『物件の評価額が低いとハウスリースバックのメリットも小さくなる』
・『ハウスリースバックは買い手が見つからないと実行できない』
まとめ
「リバースモーゲージ」と「ハウスリースバック」はマイホームを所有している人にとっては一考する価値のある老後資金調達方法です。
金利やキャッシュの必要性などを考慮して利用するかどうか判断してください。