「生写真」と「ブロマイド」の違いとは?分かりやすく解釈

「生写真」と「ブロマイド」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「生写真」【なましゃしん】と「ブロマイド」の違いや意味を分かりやすく説明していきます。

「生写真」とは?意味

一般的なカメラにフィルムをセットして撮影し、そのフィルムをさらに美しくプリントしたものを「生写真」【なましゃしん】と言います。

デジタルカメラではなく、昭和の頃は主流であったフィルムを採用したカメラで撮った写真からプリントできるのは1枚のみでした。

かなり自然なプリントができるため、元のフィルムではないかと思うほどきれいな仕上がりが人気を博した理由です。

編集や加工はしていないものであるため、アイドルファンの間では本当に自分が撮ったように感じる写真として購入する人もいました。


「ブロマイド」とは?意味

写真用の印画紙に、人物の姿や光景を映し出した写真を「ブロマイド」と言います。

和製英語として誕生した言葉であり、英語では臭化物と呼んでいました。

感光剤として臭化銀を使ったものを印画紙と呼ぶわけです。

マルベル堂では、タレントの魅力を映し出した肖像写真をこのように呼び、数多くの商品を売り出しています。

アイドルやアニメファンの間では、応援する人物が写った「ブロマイド」を何枚も収集して楽しんだり、人と交換して、自分が欲しいものを集める目的で購入しているわけです。

このような部類を「トレーディングブロマイド」と親しみを込めて呼んでいます。


「生写真」と「ブロマイド」の違い

デジタルカメラで撮影した写真とは違い、「生写真」は人物の姿をそっくりそのままきれいにプリントしていて、ほくろや髪の毛の色まで忠実に再現できるのが魅力です。

大量に生産しているものではないため、その希少価値が高く、ファンはおまけとして入っているとかなり嬉しい気持ちになりました。

もう一方の「ブロマイド」は、独特な技法で作られた写真であり、肖像写真を大量に売り出すために生み出されたものです。

歴史は古く、大正時代にはすでに商品化されていました。

初めて商品化されたのは栗島すみ子であり、1921年に販売されています。

元々は印画紙と呼んでいましたが、覚えやすく、若者に親しまれるよう「ブロマイド」と売り出したのでした。

まとめ

写真として扱われているところや、芸能人のファンの間で親しまれているところは同じですが、どちらを収集するかは個人の自由ですので、自分なりに好きな方を選んでみるといいでしょう。