「活動」を意味する言葉として「レクリエーション」と「アクティビティ」がありますがどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「レクリエーション」と「アクティビティ」の違いについて解説します。
「レクリエーション」とは?
「レクリエーション」とは、「楽しみや遊びのために行われる余暇活動」を意味する言葉です。
「レクリエーション」の使い方
人の取る行動は目的により分類されます。
生きるために欠かせない活動や成長の糧になる活動、人を助ける活動や利益を目的とした活動などいろいろな活動目的がある中で「具体的な成果を期待せず本人がやりたいからやる余暇活動」を「レクリエーション」といいます。
「レクリエーション」とは要するに「娯楽」です。
自由に使える時間を趣味や興味のあることに使い楽しく過ごすのが「レクリエーション」であり誰かに強制されたり義務付けられたりするものではなく自発的に行う活動を指します。
本来は楽しみや遊びなど自分のために行う活動を指す言葉ですが、そのような活動によってもたらされる精神の平穏やリラックスなどを目的とする活動も「レクリエーション」と表現します。
「アクティビティ」とは?
「アクティビティ」とは、「前向きな気持で積極的に行う活動」を意味する言葉です。
「アクティビティ」の使い方
「アクティビティ」とは動いたり参加したりなどの「人が行う活動全般」を意味します。
歩いたり走ったり話したり作業したりなど「体を休めず動かしている状態」が本来の意味での「アクティビティ」です。
食事をとったり掃除をしたり仕事をしたりなど日常生活の中で行う様々な活動も広義の「アクティビティ」に含まれますが、一般的には「アクティビティ」という言葉は「積極的に参加する体験活動」といったようなもっと絞りこまれた狭義の意味で使われています。
屋外でキャンプをしたり魚釣りをしたりすることを「アウトドアクティビティ」というように「本人の意志で積極的に体を動かす活動」が現在における「アクティビティ」の主要な意味合いです。
「レクリエーション」と「アクティビティ」の違い
「レクリエーション」と「アクティビティ」の違いは「目的」です。
「レクリエーション」は楽しみや遊びを目的とする活動を指しますが、「アクティビティ」は活動そのものが目的で主に肉体を動かすものを指します。
美味しいものを食べ歩いたり映画を見たりゲームをしたりといった活動は楽しみのために行われるものなので「レクリエーション」です。
自然の中を歩いたり体を鍛えたりといった体を動かすことが中心に来る活動が「アクティビティ」です。
ひとつの物事が「レクリエーション」と「アクティビティ」を兼ねていることもあります。
登山は山にのぼることを楽しみにしている人にとっては「レクリエーション」ですが過酷な山へ挑戦など肉体的な負担が大きいものは「アクティビティ」と表現されます。
「レクリエーション」の例文
・『修学旅行のレクリエーションで使う道具を買いに行く』
・『週末はレクリエーションにあてる予定だ』
「アクティビティ」の例文
・『大自然を体験できる屋外アクティビティが人気だ』
・『観光客向けのアクティビティとしてアスレチックを建設する』
まとめ
「レクリエーション」と「アクティビティ」はどちらも活動を指す言葉ですが目的や内容により区別されます。
現実的には明確に区分できない活動も多いのでその人が活動に対してどのような意識を持っているかで使い分けてください。
