「一考」と「検討」の違いとは?分かりやすく解釈

「一考」と「検討」の違い生活・教育

この記事では、「一考」「検討」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一考」とは?

一度考えてみることという意味です。

一度であって、二度、三度という意味ではありません。

傘立てを玄関に置くかということで説明をします。

傘立ては玄関に置くものという意識を持っていて、玄関にあることに疑問を持っていない人は少なくないことでしょう。

しかし、本当に玄関に必要なものでしょうか。

幸運は玄関から入ってくるといわれており、玄関にはできるだけ物を置かないことが望ましいと風水ではいっています。

玄関の物を少なくするなら、傘立てを置かない方がよいです。

今まで考えたことがなかった「傘立てを置くのか」ということについて、一度考えてみたとします。

それが、この言葉が意味するものです。

今度は網戸のことで説明をします。

花粉症に悩む人は、花粉が多く飛ぶ季節には、窓を開けられず困ることでしょう。

窓を開けたい、でも花粉が入ってくるのは嫌、それなら花粉が入らないようにするフィルターを取り付ければよいのです。

フィルターを取りつける、取りつけないということを、一度考えてみたとします。

このときの考えるということが、この言葉が意味するものです。


「一考」の使い方

いっぺん考えるという意味で使用をします。

どれくらいの期間考えるのかは意味に含まれていません。

考える期間のことではなく、回数のことです。


「検討」とは?

いろいろな面からよく考えてみて、よい・悪いなどを判断することです。

自宅で使っているオーブンが古くなり、そろそろ買い替えかなと思っていたとします。

電気店に行くと、いくつものオーブンが販売されていました。

それぞれ機能が異なり、それぞれにいいところがあります。

一つ一つの製品についてよく調べ、どれを購入するのがいいかを判断しました。

この、よく考える、よい・悪いなどを判断することが、この言葉が意味するものです。

「検討」の使い方

ある事柄について、いろいろな方面から調べて、よいか悪いかを考えることを指して使用します。

調べるという行為が伴う場合をいいます。

「一考」と「検討」の違い

どちらの言葉にも考えるという意味が含まれていますが、同じことではありません。

前者は考えことと、その回数を意味しています。

後者にはよく調べるという意味が含まれ、そして調べた事柄をもとに、よい・悪いを判断をします。

回数は意味に含まれません。

「一考」の例文

・『一考に値する』
・『一考の余地はある』
・『一考して欲しい』
・『一考を願う』

「検討」の例文

・『ただいま検討中です』
・『その問題について検討してみる』
・『商品価格について検討をする』
・『トイレのリフォームを検討する』

まとめ

考えるという意味を持つ2つの言葉ですが、一方は一回考えること、もう一方はよく調べて、よいか悪いかを考えることで、それぞれの言葉が意味するものは異なります。