この記事では、「戦略」と「方針」と「施策」の違いを分かりやすく説明していきます。
「戦略」とは?
「戦略」は「せんりゃく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「戦争に勝利する為の総合的な計画」という元の意味で、戦争に勝つために、相手の弱みや効果的な攻め方などを長期的に考えることです。
2つ目は転じて「組織において、将来を見通して運営方法を練ること」という意味で、売り上げを伸ばすだけではなく、リスク管理なども含めて総合的に運営方法を考えることです。
上記に共通するのは「競争に勝つ為に計画する」という意味です。
「戦略」の使い方
「戦略」は名詞として「戦略を立てる・立てた」「戦略を展開する」「経営戦略」「戦略的」などと使われます。
基本的に日常で使われる場合、ビジネスにおける総合的な経営方法を計画することに使われる言葉です。
「戦略」の例文
・『今回は若い顧客層をターゲットにした販売戦略を立てる』
「方針」とは?
「方針」は「ほうしん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「方位磁針の針」という意味で、方角を調べる機器に備わっている針のことです。
2つ目は「ある計画を実行する上で、目指すおおよその方向」という意味で、目的を達成する為に行動する上で、大体の決めごとや意識の持ち方のことです。
上記に共通するのは「向きを決める」という意味です。
「方針」の使い方
「方針」は名詞として「方針を立てる・立てた」「方針に従う・従った」「教育方針」「指導方針」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、ある計画を実行する上で決める、大体の考え方ややり方のことに使われる言葉です。
「方針」の例文
・『売り上げが伸びないのは会社の方針が間違っているせいだ』
「施策」とは?
「施策」は「しさく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある課題に対して考える具体的な計画」という意味で、どの様に行うかなどを考えて、実行することです。
2つ目は「政治的に行う策」という意味で、国や地方として実行される対策のことです。
上記に共通するのは「実行するべき具体的な計画」という意味です。
「施策」の使い方
「施策」は名詞として「施策を打ち出す・打ちだした」「施策を実行する」「施策の誤り」などと使われます。
基本的に、ある課題に対して実行するべき具体的な計画に使われる言葉です。
「施策」の例文
・『新規顧客獲得の為にネットキャンペーンの施策を立てる』
「戦略」と「方針」と「施策」の違い
「戦略」は「ビジネスにおける総合的な経営方法を計画すること」という意味です。
「方針」は「ある計画を実行する上で決める、大体の考え方ややり方のこと」という意味です。
「施策」は「ある課題に対して実行するべき具体的な計画」という意味です。
まとめ
今回は「戦略」と「方針」と「施策」について紹介しました。
「戦略」は「競争に勝つための計画」、「方針」は「大体のやり方」、「施策」は「具体的な策」と覚えておきましょう。