この記事では、「混戦」と「乱戦」と「接戦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「混戦」とは?
「混戦」は「こんせん」と読みます。
「混戦」は「敵味方が互いに入り乱れて戦うこと。
その戦い」という意味があります。
また「混戦」には「どちらが勝つか予想できないような戦い」という意味があります。
「混戦」の言葉の使い方
3つの軍隊が、同じ戦場で対峙して、戦闘が始まると、入り乱れて戦うことがあるかもしれません。
この場合は、「三つ巴の混戦が始まった」などという文章にできます。
また、野球のペナントレースで、3チーム、4チームが絡む優勝争いになった場合は、「ペナントレースが混戦模様となってきた」などと表現することができます。
「乱戦」とは?
「乱戦」は「らんせん」と読みます。
「乱戦」は「敵、味方が入り乱れて戦うこと」という意味があります。
また「乱戦」には「スポーツの試合などで、双方が大量点をとってもつれること」という意味があります。
「乱戦」の言葉の使い方
お祭りなどで喧嘩が始まると、敵か味方が分からないような、入り乱れた戦いになることがあります。
このような場合は、「祭りの喧嘩が、乱戦に発展する」などという文章にできます。
また、野球の試合で投手が不調だと、大量得点を取り合う試合になります。
この様子は、「投手が不調で乱戦となった」と言い表すことができます。
「接戦」とは
「接戦」は「せっせん」と読みます。
「接戦」は「力量が同じ程度で、なかなか決着のつかない勝負」という意味があります。
また「接戦」には「敵と味方が接近して戦うこと」という意味があります。
「接戦」の言葉の使い方
野球の試合で投手の調子が良い場合は、点数が入らず、決着がつかない試合となります。
このような場合は、「投手の調子がよく、0対0の接戦が続いた」と言い表すことができます。
また、選挙の開票が始まると、同じくらいの投票数のため、なかなか決着がつかない場合があります。
このような時、「大接戦の開票結果の末、現職が再選を果たした」などという文章にできます。
「混戦」と「乱戦」と「接戦」の違い
「混戦」には「どちらが勝つか予想できないような戦い」という意味があります。
また、「乱戦」には「スポーツの試合などで、双方が大量点をとってもつれること」という意味があります。
さらに「接戦」は「力量が同じ程度で、なかなか決着のつかない勝負」という意味があります。
どの言葉も、スポーツの試合などで使われる言葉という共通点があります。
「乱戦」は「大量点を取り合う試合」を意味するのに対して、「接戦」は「なかなか決着がつかない試合」を意味します。
そのため、野球の試合の場合、1対0、または3対4などの試合は「接戦」と呼ばれ、10対9などの場合は、「接戦」ではあものの、大量点を取り合う印象の方が強いため、「乱戦」と呼ばれます。
「混戦」と「接戦」は似ている印象ですが、「混戦」は、ペナントレースのような、長期間行われるリーグ戦などに対して使われることが多く、一試合に対しては使われないという違いがあります。
まとめ
「混戦」と「乱戦」と「接戦」の違いについて見てきました。
3つの言葉には明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。